沿 革
本学は、昭和24年5月に奈良学芸大学として開学するにあたり、前身の奈良青年師範学校の附属農場を引き継いだ。
当時の農場は同師範学校の位置する高市郡八木町小房(現在の橿原市小房町)にあった。
昭和41年4月1日に奈良学芸大学は奈良教育大学と改称され、同時に中学校教員養成課程・職業科が廃止された。 一学年の学生定員がわずかに3名の理科(農業)も昭和48年に廃止され、その後は、技術科の栽培関係の講義・実習をはじめ、附属学校の授業などに利用されるようになった。 平成6年6月に附属自然環境教育センター(省令施設)の開設に伴い附属農場は同センターの奈良実習園となり現在に至っている。 設置目的
この実習園で学ぶ学生は、将来、小・中・高の教師をめざしているものが大部分であり、どの段階の学校に勤めるにしても、作物(植物)を育てることと無関係ではありません。 学級園や窓下花壇を子どもといっしょに耕す時、生活科や理科の授業での栽培活動、社会科で日本の農業を教える時、技術・家庭科での栽培や食物を学習する時など、直接・間接に係わっているのです。 さらに全教科がかかわる「環境学習」についても、実習園は絶好の教材を提供することができます。だから、教育学部が実習園を持つ意味は大きいといえます。 農業・食料が大きく問題になっている昨今、水田と畑の広がる風景は、農業問題や環境問題を考える格好の場となるでしょう。
また、附属学校(園)はもとより、近隣の幼稚園等にも広く施設を開放し、じゃがいも掘り、さつまいも掘りや自然観察等、自然と触れ合う場を提供することで、自然に対する興味を与えるなど、「自然教育」の重要な役割を果たしています。
奈良実習園で行われている授業科目(学部)「栽培実習」 「栽培演習」 「初等教科教育法(生活)」 「幼児と環境」 |