シュレーゲルアオガエルは水田の畔の土の中、モリアオガエルは樹上に、タゴガエルは谷あいの伏流水中に産みます。
モリアオガエルは卵を泡で包み、乾燥へ挑戦しました。しかし、これは豊かな森林の湿潤な環境下でのみ成り立つことです。林内の風通しの良くなった奈良公園では、中まで乾燥した卵塊もよく見かけます。
タゴガエルはわき出す伏流水の中に卵を産むため、オタマジャクシのえさが確保できません。しだかってオタマジャクシの時はえさをとらずに過ごせるように卵を大きくして卵黄をため、それでカエルにまで変態します。個々の卵の大きさはカエルの中では群を抜いています。カエル型に変態し終わったときには最初のオタマジャクシよりもかなり小さくなります。