ビワ(枇杷)          Eriobotrya japonica         バラ科                          
 11月〜12月に花を咲かせる落葉高木です。高さは3〜10mになり、原産地は中国。
 
 冬はあまり花を見ることがありません。ビワはそんな冬に花を咲かせる、数少ない種の一つです。6月頃に熟す果実のイメージが強く、花の咲いている姿が思いうかびませんでした。「果実は見たことがあるけど、花は見たことがない」という人が多いのではないでしょうか。私も今回はじめてビワの花を見ました。
 注意をはらって見ていないと気がつかないまま、知らずに横を通り過ぎてしまうようなひかえめな感じの花です。
 
 実の形が日本古来の楽器「琵琶」に似ているのでこの名前がついたそうです。
 6月頃にやまぶき色をした果実は食べごろになります。全国で栽培はされていますが、果樹としての品種改良はあまり進んでいないそうです。大きな種子が真ん中にあり、果肉があまりなく食べるのがめんどうだと感じるのですが、果肉はとてもおいしいです。そのうち品種改良も進み、ゴロッとした種のないビワはできるのでしょうか?
 葉は裏側に茶色っぽいふさふさの毛が生えています。この毛を取り除き、乾燥させると枇杷茶になります。ビワ茶は暑気払いの民間薬です。生え変わる葉は、黄色くなり落ちていきます。
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