5月〜6月にかけて花を咲かせる落葉高木。高さ5〜15mくらいになりますが、構内のものはまだ小さいです。
白い清楚な花を咲かせるため、庭木として植えられることが多くなりました。枝に上から下まですずなりになって花がつくため、にぎやかです。下向きにぶら下がっているような感じでつきます。白色に映える黄色い葯は柱頭側を向いてついていて、おしべの真ん中から突き出した柱頭の先には黄色い花粉がついていました。
花の時期にはたくさんの昆虫が、花のまわりを飛び回っています。
果実も同じくすずなり状態でつきます。見た目は、花が全て果実になったような感じです。
外側の殻はかたく、殻が外れると茶色い種子がでてきます。若い実の皮や根には、「サポニン」という毒が含まれています。その毒を利用して昔は、果実や根を川などで水中でたたいて魚を麻痺させて採取していた漁法があったそうです。この漁法は、現在では禁止されています。
「エゴノキ」というので、何か自己中心的なことと関係あるのかなと思っていたのですが、毒であるサポニンの味が「えぐい」のでこの名前がついたそうです。「えぐい木」→「えぐのき」→「えごのき」???
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