イチョウ(銀杏、公孫樹)        Ginkgo biloba       イチョウ科                          

イチョウの紅葉

左:雄花   右:雌花


幹 スケールは10cm

果実

果実アップ

雄花 裂壊した葯としていない葯

雌花

雌花の拡大
 4月〜5月にかけて花を咲かせる落葉広葉樹。高さは10〜30mにもなります。
 原産地は中国で、学校や公園、街路樹として知らない人がいないくらい、おなじみの植物。
 
 葉は、葉脈が網状になっているのではなく、まっすぐな葉脈が並んでいる並行脈です。
 イチョウは裸子植物で、目立つ花はつけません。雌雄異株で雄花をつける木と雌花をつける木は別です。
 受精は精虫によって行われます。花粉が風に乗って運ばれ(風媒)、雌花につくと花粉は発芽して発達し、2個の精虫を形成します。精虫は雌花のぽちっとした、突起のような部分から入っていきます。春に花粉が運ばれてきて、受精は9月に行われます。
 受粉から半年という長い時間をかけて受精するのです。…すごい!でも、なぜでしょう???調べてみたいですね。
 
 果実はこれまたおなじみです。秋の味覚で「ギンナン」と呼ばれており、茶碗蒸などに入っていますよね。秋に結実し落下します。
 果肉の部分がとても強い匂いがするのですが、お世辞にもいい匂いとはいえません(糞臭のような匂い)。皆さんも一度はかいだことがあると思います。
 ギンナンに悪気はないのでしょうが、秋になるとこの匂いで嫌われてしまいます。ちょっとかわいそうですね…。知らずにふんずけてしまって、ブルーになってしまった人も多いのではないでしょうか?触ると手がかぶれる人もいます。
 
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