ユズリハ(譲葉)      Daphniphyllum macropodum     ユズリハ科                          

雄株

雄花


幹 スケールは10cm

顔がいっぱい?!
 4月〜5月にかけて花を咲かせる常緑高木で、高さ4〜10mくらいになります。雌雄異株で、原産地は中国や日本です。
 ユズリハは花弁(花びら)が無く、雄花は葯そのものになります。葯が裂開(やぶける)して花粉が出てきます。葯は裂開する前は黄色をしているのですが、裂開後は紫色になります。
 葉の付け根の部分(葉枝)が赤くなるのがユズリハの特徴です。
 
 親(古い葉)は、子ども(新しい葉)が成長する(出そろう)のを待ってあとを譲る(葉が落ちる)ので、子供が立派に成長したのを見届けたのち全てをを子供に譲り、家系が途切れることなく続いていくことの象徴である「おめでたい木」として、古くから正月の飾りに使われています。また、このことが名前の由来になりました。
 「新しい葉は成長してくると、古い葉が落ちていく」このことは、常緑樹全てにあてはまることだと思うのですが、特にユズリハがおめでたい樹木とされているのは、葉が大きくて美しく、また新旧の入れ替わりが急激で目立つからではないでしょうか。
 
 茎を見ると葉ついていたあと(葉痕)がたくさんあります。これを見ていると顔がいっぱい並んでいるように見えてきませんか?もとは葉に水分や栄養を送っていた葉脈の跡なのですが、私には真ん中の葉痕が坊主の男の子に見えました。皆さんにはどう見えますか?
 他の木でも葉痕は見ることはできます。また違った顔に見えておもしろいかもしれませんよ♪
 
      TOP      植物図鑑メニューへ      木本マップへ