あおじろいガ?!
 「これみてっ!めっちゃきれい」という声で何かと思い見てみると、青白いガがとまっていました。けっこう大きく5cmくらいあって、毛がふさふさしてて、羽の部分は黄緑っぽく光のの加減によっては青っぽくも見えます。見れば見るほどきれいで、驚きました。
 「ホントにガなの???」触覚ははっきりしているし、羽を広げてとまっているからやっぱりガなんだろうな…。ガといえば地味なイメージしかなかったのでなかなかガとは思えませんでした。近づいても逃げる気配はなく、じっとその場にとまっていました。
 図鑑(原色昆虫大図鑑 蝶蛾篇)で同定してみると、どうやらオナガミズアオActias aretemis aliena Butler のようです。
 ところで、みなさんはガとチョウの違いを知っていますか?
 「とまるときに羽を閉じていればチョウで開いていればガ」とか、「昼間活動するのがチョウで、夜間活動するのがガ」というのはよく聞きますが、実際には羽を開いてとまるチョウだっているし、昼間活動するガだっています。
 だったら、どうやってガとチョウを見分けるの?
 以前講義で討論した内容なのですが、むかしはひらひらと飛んでいるもの全てがチョウと呼ばれたいたそうです。そして、研究が進むうちに、系統的にはガに含まれるものもチョウと呼ばれていて、現在もそのままでチョウと呼ばれるものがチョウであって、ガはそれ以外のようです。