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はじめに

 カエル・ヘビというと、大人に聞けば、苦手だとか気色悪いとか毛嫌いする人も少なくないのですが、子ども達に結構人気があるカエル。捕まえられるわざが子ども達の勲章になるヘビ。しかし、最近では「身近な」と言っても、カエルですらさわったことのない子ども達、それどころか見たことのない子ども達も多くなってきました。
 奈良県も都市化が進み、奈良盆地や周辺の丘陵(低山部)も開発ラッシュです。ニュータウンなどの大規模な開発では人々の生活地帯から田園が切り離されつつあります。カエルの鳴声すら聞こえない所も多くなってきているのです。
 カエルがいるところには、ヘビがいるというほど、カエルを食物にしているヘビ。学会でも両生爬虫類学会と一つにくくられていますし、カエルとヘビは何かと関係があります。しかし、動物としての違いは大きいものがあります。
 ここでは、カエルを両生類、ヘビを爬虫類の代表ととらえて、両生類・爬虫類について、奈良県で見られる身近なものを中心に話をすすめていきます。
 両生・爬虫類は、種類こそ少ないですが、セキツイ動物の中で、水中から陸上への進出をはたし、くらしを広げていった過程が見える動物たちです。これらの動物がどのように陸上への道をたどったのかは、どのように体のつくりが変わっていったかから見ることができます。そして、種類毎(ここでは目レベルを取り上げている)のくらしの小さな違いも形態の適応という見方で見ていくと、本当に巧く種が分化していったことがわかります。
 これらの見方から彼らがどんなくらしをしている、どんな生き物なのかを少しでもつかんでいただければ幸いです。

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