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爬虫類の特徴(歴史・体制・生活)

<爬虫類という動物>

◇ 爬虫類の体のつくり


◆ 陸上生活の完成

 爬虫類は陸上生活を完成させた陸上生活適応者です。今から約2億年前の卵の化石が見つかっています。中生代のころ、恐竜時代があったように陸上の支配者として一度は栄えた動物ですが、中心的な爬虫類は滅び、枝葉的な爬虫類が細々と今につながっています。したがって、カメ類、ヘビ、トカゲ類はとても同じグループ(綱)とは思えません。

  ・乾燥に強い体のつくり
 爬虫類は、水域に制限されず、卵・幼生・親のどの時期も陸上で過ごせます。両生類の親が陸上へ適応性を広げたのに、肺と足の分化を挙げました。
 爬虫類では、更に皮膚が粘膜で覆われていて、湿り気が必要だった両生類と違い、体が鱗(角鱗)で覆われているということです。このことは皮膚呼吸が必要でないくらいに肺呼吸の方法も発達したことも関連しています。のどをポンプにしていた型から、横隔膜をポンプにする型に発達したということです。横隔膜をポンプにするためには肋骨の発達が必要です。両生類は肋骨が発達していなく、爬虫類では肋骨が肺を包み込み、胸廓を形成しています。

・足の動きも俊敏になる
 このような体の各部の発達により、陸上生活への適応の幅を広げていったと考えられます。また、一層の足の発達により、体との連動性もよくなり、「爬行」という機敏な動きも可能になりました。

・乾燥に強い卵
 卵や幼生も、親のように乾燥にうんと強くなっています。卵は中に液体を保つことができる羊膜で覆われ、さらに堅い丈夫な卵殻に包まれています。したがって陸上に産むことができます。 幼生はその中で十分に長い間育つことができるので、産まれた子(幼生)は親の小型ですでに機能的な差はほとんどありません。


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