◇ 表3 奈良県の爬虫類 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 目 亜目 科 種 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− カメ目 ヌマガメ科 イシガメ ミシシッピアカミミガメ クサガメ スッポン科 スッポン 有鱗目 トカゲ亜目 ヤモリ科 ニホンヤモリ カナヘビ科 ニホンカナヘビ トカゲ科 ニホントカゲ ヘビ亜目 ナミヘビ科・アオダイショウ シマヘビ(カラスヘビ) ジムグリ ・ヒバカリ ・ヤマカガシ ・タカチホヘビ ・シロマダラ クサリヘビ科 ・ニホンマムシ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−近畿地方にごく普通に見つかる種ばかりですが、奈良県では、まだまだ生態が不明な点も多いです。日本本土にいる爬虫類は、ほぼ勢揃いします。
注目すべき種
シマヘビ(カラスヘビ)(ナミヘビ科)
シマヘビは体色の変異が多い種です。そのうち黒化型が矢田丘陵周辺でもよく見られます。矢田町横山、東村で今年も確認しています。黒化型はカラスヘビとも呼ばれたりします。シマヘビに限らず、黒化型のものはいるようです。
ミシシッピーアカミミガメ(ヌマガメ科)
子ガメは「ミドリガメ」の通称でペットとして人気がありますが、それが逃げたりして(逃がしたりのほうが多いかも知れませんが)、野生化したものです。親になるとあの緑色が分からなくなりますが「アカミミ」の名のごとく、目の後ろに赤い帯がはっきりと見られますので、他のカメと間違えることはありません。
市街地の水域で普通に見られるようです。分布の広がりに注目したいと思います。
イシガメ(ヌマガメ科)
イシガメは在来種の中では水のきれいな水域で見られます。丘陵の谷合いや丘陵のふもとの川などで見つかります。クサガメの分布と比較すると面白いと思います。奈良市の猿沢池では、イシガメが優占種となっていますが、近年、アカミミガメに入れ替わろうとしています。