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奈良県にすむ爬虫類

 奈良県にすむ爬虫類を2目2亜目7科13属15種確認しています。奈良公園の猿沢池では、日本本土産の陸ガメがほとんど見られる点は特筆すべきです。

◇ 表3 奈良県の爬虫類
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目 亜目 科   種
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カメ目
   ヌマガメ科 イシガメ
         ミシシッピアカミミガメ     
         クサガメ
   スッポン科 スッポン

有鱗目
 トカゲ亜目
   ヤモリ科  ニホンヤモリ
   カナヘビ科 ニホンカナヘビ
   トカゲ科  ニホントカゲ
 ヘビ亜目
   ナミヘビ科・アオダイショウ
         シマヘビ(カラスヘビ)
         ジムグリ
        ・ヒバカリ
        ・ヤマカガシ
        ・タカチホヘビ
        ・シロマダラ
 クサリヘビ科 ・ニホンマムシ
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 近畿地方にごく普通に見つかる種ばかりですが、奈良県では、まだまだ生態が不明な点も多いです。日本本土にいる爬虫類は、ほぼ勢揃いします。

注目すべき種

シマヘビ(カラスヘビ)(ナミヘビ科)
 シマヘビは体色の変異が多い種です。そのうち黒化型が矢田丘陵周辺でもよく見られます。矢田町横山、東村で今年も確認しています。黒化型はカラスヘビとも呼ばれたりします。シマヘビに限らず、黒化型のものはいるようです。

ミシシッピーアカミミガメ(ヌマガメ科)
 子ガメは「ミドリガメ」の通称でペットとして人気がありますが、それが逃げたりして(逃がしたりのほうが多いかも知れませんが)、野生化したものです。親になるとあの緑色が分からなくなりますが「アカミミ」の名のごとく、目の後ろに赤い帯がはっきりと見られますので、他のカメと間違えることはありません。
 市街地の水域で普通に見られるようです。分布の広がりに注目したいと思います。

イシガメ(ヌマガメ科)
   イシガメは在来種の中では水のきれいな水域で見られます。丘陵の谷合いや丘陵のふもとの川などで見つかります。クサガメの分布と比較すると面白いと思います。奈良市の猿沢池では、イシガメが優占種となっていますが、近年、アカミミガメに入れ替わろうとしています。


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