「奈良は田舎だ」と言っていたのが、数十年昔の話になりつつあります。その変化の中で、両生・爬虫類の棲める環境は低地部を中心に無くなりつつあります。人間が暮らすが故に、彼らを開発の犠牲者にするのは避けたいです。そのためにも、奈良県にどんな両生類・爬虫類がどのあたりにすんでいるのかを明らかにすることが大切です。この冊子を読んで下さった方ほか、多くの目に期待しています。
カエルやヘビは、何億年も前からその姿を踏襲して生きてきました。そのくらしをしっかりとらえれば、われわれの今のくらしに問題を投げ掛けてくれることと思います。
なお、専門に勉強しようという人には日本爬虫両棲類学会・日本両生爬虫類研究会・爬虫両生類情報交換会などの研究団体があります。