5月〜7月にかけて花を咲かせる落葉高木。高さ10〜15mくらいになります。原産地は東南アジア。
葉がキリに似ていて、幹は大きくなっても緑色なのでこの名前がついたそうです。見てみてびっくり!!本当に幹が緑色をしているんです。「幹」っていうとやはり茶色を思い出すのですが…。
花のリボンのように見えるところはがく片で、花びら(花弁)はありません。
雄花と雌花があるのですが、一つの花序に雄花と雌花が混在します。写真は雄花のものですが、雄しべが一本です。アオギリは、たくさんあったはずの雄しべが全てくっついて、一本になっています。おもしろい形でですね。
果実は枝にすずなりになっていて、枝が垂れ下がりとても重そうです。
全ての植物の花は、そもそも葉が進化してできたものです。果実が葉のような変わった形をしているのは、花が葉であったときのなごりです。同じように、進化のなごりが見られるものに「サトザクラ(普賢象)」があります。
5枚がワンセットになっている葉のようなところ(心皮という)に茶色の丸いものが付いています。これが種子。種子の表面はシワシワです。心皮を一枚を取り、高いところから落とすとくるくると回りながら落ちておもしろいですよ。種子は、冬に心皮ごと風に飛ばされ散布されます。
構内ではテニスコートの横に生えています。 |