ナラノヤエザクラ(奈良の八重桜)   Prunus leveilleana cv. Narazakura バラ科                          

 4月下旬〜5月上旬に花を咲かせる、落葉高木。ソメイヨシノよりも半月から一月ほど遅れて花を咲かせます。
 
 「いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に においぬるかな」
 (むかし栄えていた奈良の都に咲き誇っていた八重桜、それが今日はこの宮中でいっそう美しく咲き匂っておりますわ)
と百人一首の伊勢大輔の歌に詠まれており、奈良県の県花であり、奈良市の市章にもなっています。奈良に生えている八重桜という意味ではなく「ナラノヤエザクラ」という品種をさすそうです。

 ソメイヨシノが若葉が展開する前に花を咲かせるのに比べ、ナラノヤエザクラは若葉を展開させるのと同時に花を咲かせています。また、花は小さく2〜3cmで白っぽく目立たず、すごく控えめな花です。

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