単語(たんご)
|
読み(よみ)
|
説明(せつめい)
|
脚(肢)
|
あし
|
5つの節(せつ)にわかれていて、ねもとから先にむかってじゅんばんに、き節、てん節、たい節、けい節、ふ節とよぶ。ふ節の先端(せんたん)にはツメがあります。
前胸(ぜんきょう)、中胸(ちゅうきょう)、後胸(こうきょう)にそれぞれ一対(2本)づつある運動(うんどう)のための器官(きかん)。昆虫のからだのしくみをみてね。
|
羽化
|
うか
|
昆虫(こんちゅう)の成長(せいちょう)の最後(さいご)の段階(だんかい)。羽(はね)をもった成虫(せいちゅう)になること。クワガタムシの完全変態の様子をみてね。 |
科
|
か
|
分類(ぶんるい)階級(界・門・綱・目・科・属・種)の5番目の階級です。つまりは、属(ぞく)をまとめたもの。 |
階級
|
かいきゅう
|
分類の階級では、生き物のなかで似(に)ているものを集めて、種(しゅ)とよんでいます。種で似たものを集めて、属(ぞく)とよびます。そして、属の似たものを集めて、科(か)とよびます。さらに、似た科を集めて、目(もく)とよびます。同じようにして似た目を集めて、綱(こう)、似た綱をあつめて、門(もん)、最後に門を集めて界(かい)としています。 |
学名
|
がくめい
|
全世界でつかえる共通の名前のことだよ。分類の階級の下の二つ、つまり属名(ぞくめい)と種名(しゅめい)をつかってあらわされます。ラテン語がつかわれています。たとえば、この図鑑(ずかん)にアルファベットで、欠かれている部分がそうです。日本で使われている名前を和名といいますが、たとえば、ヒラタクワガタは、学名でDorcus titanus といいます。属名がDorcus で、種名がtitanus となります。 |
カモフラージュ
|
かもふらーじゅ
|
かくれたり、まわりの物に似(に)せて、ごまかすことです。
擬態(ぎたい)という言葉がありますが、昆虫は、周りの木や葉っぱや土の色などに、非常に良くにた模様(もよう)をもつことで、擬態をします。こうすることで、敵(てき)から身をまもったり、餌(えさ)をとるためにあいてをだましているのです。
|
完全変態
|
かんぜんへんたい
|
幼虫(ようちゅう)が成長(せいちょう)して成虫(せいちゅう)になる前に、蛹(さなぎ)の時期をもつ変態(へんたい)の様式(ようしき)。幼虫と成虫の形は、かなりちがっていることがとくちょうです。また、幼虫と成虫では、食べるものがちがっています。このような、変態は、高等(こうとう)な昆虫(コウチュウ目・アミメカゲロウ目・シリアゲムシ目 ・トビケラ目 ・チョウ目・ネジレバネ目・ハチ目・ハエ目・ノミ目 )にみられます。
クワガタムシでは、幼虫では木を食べていますが、成虫は木の樹液(じゅえき)を食べています。クワガタムシの完全変態の様子をみてね。
|
擬死
|
ぎし
|
「死んだふり」をすることです。死んだふりをしてもたべられてしまうこともありますが、死んだふりをして脚をつっぱったりすることで、大きな動物にのみこまれにくくするという意味もあります。 |
寄生
|
きせい
|
生き物が他の生き物からエサや、いきていくために必要(ひつよう)な環境(かんきょう)を、継続的(けいぞくてき:あるていどの時間ずっとつづけてということ)に、一方的(いっぽうてき:片方だけがということ)に得ているような場合をいいます。また、そのことで片方がそんをするような場合(病気になったり、いきてゆくのがむずかしくなること)のことです。 |
季節型
|
きせつがた
|
おなじ生物が、季節(きせつ:はる、なつ、あき、ふゆ)によっては、少しちがった形態(けいたい:すがたやかたち)をとるばあい、これを季節型といいます。 |
擬態
|
ぎたい
|
昆虫は、周りの木や葉っぱや土の色などに、非常に良くにた模様(もよう)をもつことで、擬態をします。こうすることで、敵(てき)から身をまもったり、餌(えさ)をとるためにあいてをだましているのです。 |
休眠
|
きゅうみん
|
成長(せいちょう)や活動(かつどう)を、いったん止めてしまうことです。これは生物の発生の過程でおこることがしばしば観察されています。また、周囲の環境(かんきょう)が悪化した場合に、命をまもる手段として、生き物は休眠をし、エサのない状態や乾燥した状態、気温の高い状態、低い状態をのりきるようです。
基本的には細胞周期(さいぼうしゅうき)を一旦とめて、代謝活動(たいしゃかつどう:エネルギーを作る作業)がとても低い状態となります。
|
共生
|
きょうせい
|
生き物が他の生き物とともに、どちらか大きい生き物の体の表面や中で、いきていることを共生といいます。
一般的には、そのなかでも、いきるための助け合いをしながら生活するばあいを共生と呼ぶことが多いようです。
|
胸部
|
きょうぶ
|
昆虫(こんちゅう)の体の中でも、脚(あし)がはえている部分です。このほか、翅(はね)も胸部からはえていますから、胸部は運動器官(うんどうきかん)が集まっているといえます。
昆虫の場合、胸部は前胸(ぜんきょう)・中胸(ちゅうきょう)・後胸(こうきょう)の三つの部分からできている。このうち、翅は、中胸と後胸からはえている。中胸からはえる翅を前翅(ぜんし)とよび、後胸から生える翅を後翅(こうし)とよぶ。
|
朽ち木
|
くちき
|
森の木が死んで、倒れたものを倒木(とうぼく)といいますが、とうぼくが、細菌や菌類などの微生物の繁殖により、あるていど分解されたものを朽ち木といいます。 |
蛹
|
さなぎ
|
完全変態(かんぜんへんたい)をする昆虫(こんちゅう)の幼虫期と成虫期にはさまれた時期で、そとからみたところ成虫によくにていますが、食べ物をとる事ができない状態です。成虫になる準備の時期で、さなぎの中では、幼虫の時にたくわえた栄養をつかって、成虫の体がつくられています。 |
紫外線
|
しがいせん
|
光には波の性質があり、その波の長さを波長(はちょう)と呼びます。ヒトが眼で見える光を可視光線(かしこうせん)といいますが、可視光線は波長の長い方から順に、赤、橙、黄、緑、青、藍、紫という順番になっています。紫よりもさらに短い波長の光を、紫の外にある光線ということで、紫外線といいます。逆に、赤の外にある長い波長の光のことを赤外線といいます。 |
翅端
|
したん
|
チョウの前翅(まえばね)の前がわのさきっぽのこと。 |
翅脈
|
しみゃく
|
翅脈とは、翅(はね)のなかにあるすじのようなぶぶんのことです。うちわやかさをおもいだしてほしいのですが、うちわなら紙、かさなら布がはってある「骨(ほね)」のところが、翅脈なのです。
また、翅脈でかこまれた間のことを翅室(ししつ)とよんでいます。
|
社会性
|
しゃかいせい
|
昆虫(こんちゅう)の社会性とは、ハチやアリのように集団(しゅうだん)で生活してるものにおいて、女王アリとか働きアリというように階層(かいそう)があり、社会の構造のような関係をつくっているばあいのことです。このような場合には、親と子供が成虫になっても同じ集団(しゅうだん)で生活しています。 |
種
|
しゅ
|
分類(ぶんるい)階級(界・門・綱・目・科・属・種)の7番目の階級で、分類の基本の単位といってよいでしょう。 |
小楯板
|
しょうじゅんばん
|
翅(はね)をもっている昆虫の中胸・後胸にある前翅(まえばね)の間にあるV字の形をした部分のこと。 |
食草
|
しょくそう
|
チョウの幼虫は,ある程度決まった科(か)あるいは属(ぞく)にふくまれる植物の葉を食べて大きくなります。これを食草といいます。また、それが木の葉の場合は、それを食樹(しょくじゅ)とよぶようです。 |
成虫
|
せいちゅう
|
こんちゅうやクモなどの成体(せいたい)のことで、生殖機能(せいしょくきのう:子孫をつくる能力)のある状態のこと。 |
正中線
|
せいちゅうせん
|
生物が左右相称(さゆうそうしょう:みぎとひだりが対称となる)であるばあいに、その真中のにあたる境界を、線という言葉をつかってあらわしたことばのこと。 |
属
|
ぞく
|
分類(ぶんるい)階級(界・門・綱・目・科・属・種)の6番目の階級で、種(しゅ)をまとめたもの。 |
退化
|
たいか
|
生物が発生する過程で、ある器官(きかん:体を構成する単位)が、小さくなっていったり、より単純(たんじゅん)な形になったりして、ときには無くなったりするようなこと。 |
体節
|
たいせつ
|
体(からだ)の前後軸(ぜんごじく)にそってしましまにくりかえされる単位的(たんいてき)な構造(こうぞう)のこと.たとえばミミズにおいてみられる、あのしましまがそれです。ミミズでは、その中身(内蔵)も、くりかえされています。昆虫(こんちゅう)もよく見ると体節をもっています。たとえば、胸部(きょうぶ)や腹部(ふくぶ)にそれをみることができます。ただし、昆虫の肢(あし)の節は関節(かんせつ)であって体節とはまったくべつのものですから注意してね。 |
脱皮
|
だっぴ
|
昆虫にかぎらず、動物において自分の体が大きく成長するにつれて、もっとも外側にある皮(かわ)が、はがれておちることです。 |
単為生殖
|
たんいせいしょく
|
一般的には、♀だけで子孫(しそん:こども)をつくることをいいます。受精(じゅせい)もなく、新しい個体(こたい)が発生することをさしていいます。 |
頭部
|
とうぶ
|
昆虫(こんちゅう)の体の中でも、もっとも前にある部分であり、口を中心に、脳をはじめ眼や触角などの感覚器が集まっているところ。
|
頭楯
|
とうじゅん
|
ハチなどでは、人間の顔でいうと鼻のような位置にあり、クワガタでは大顎(おおあご)の間にある。口の部分を守っている楯(たて)のようなものである。 |
なわばり
|
なわばり
|
動物の個体やつがい、集団などが、たの個体ないしは集団と地域を分割して生活し、他の個体ないしは集団からの侵入(しんにゅう)を受けた場合には攻撃(こうげき)をして守ろうとする空間(くうかん)のこと。 |
胚
|
はい
|
多細胞生物(たさいぼうせいぶつ:多くの細胞からできた生物)の発生における初期(しょき)の時代をいう。一般には、エサをとりはじめる前までの個体を胚とよぶ。 |
背甲
|
はいこう
|
クモの体のつくりをみてください。 |
背板
|
はいばん
|
昆虫などの胸(むね)などの背中(せなか)にある平らな部分のこと。 |
尾鋏
|
びきょう
|
ハサミムシなどの尾部(びぶ)にあるハサミのような部分のこと。ハサミムシの武器(ぶき)のようなものです。ハサミムシの体のつくりをみてね。 |
フェロモン
|
ふぇろもん
|
動物のなかでつくられて、外に分泌(ぶんぴつ)あるいは放出(ほうしゅつ)されて、同種(どうしゅ)の他の個体にたいして作用(さよう)し、特有の行動や発育分化をおこさせる物質のこと。 |
孵化
|
ふか
|
卵(たまご)の膜(まく)の中で発生していた動物胚(どうぶつはい)が、それをやぶって外界(がいかい:そとのせかい)にでて、自由生活をするようになること。 |
不完全変態
|
ふかんぜんへんたい
|
幼虫(ようちゅう)のときからすでに羽(はね)や外部生殖器(がいぶせいしょくき)の原基が外からみてわかる場合をいいます。脱皮(だっぴ)ごとにだんだんと発達(はったつ)して成虫(せいちゅう)のすがたになりますが、蛹(さなぎ)にはなりません。より原始的(げんしてき)な昆虫(カゲロウ目・カワゲラ目・トンボ目・シロアリモドキ目 ・バッタ目・ハサミムシ目 ・ゴキブリ目・シロアリ目 ・チャタテムシ目・シラミ目・ハジラミ目・アザミウマ目・カメムシ目)にみられます。 |
腹部
|
ふくぶ
|
胸の後に位置し、尾部の前の部分を腹部という。昆虫では腹部は多いものでは、10体節をこえるばあいもある。
昆虫のからだのしくみをみてね。
|
腐植土
|
ふしょくど
|
土の中でも、動物や植物などの死んだ体が、細菌や菌類などの微生物作用によって分解されたものを多く含むもの。 |
不変態
|
ふへんたい
|
孵化のあと、成虫(せいちゅう)になるまで外部生殖器(がいぶせいしょくき)をのぞいて、みためがほとんど変わらない場合をいいます。無翅亜綱(むしょうあこう:コムシ目、シミ目)にぞくする昆虫(こんちゅう)にみられ、成虫でも脱皮をする点や一部のもの(原尾目)では成長に伴って体節(たいせつ)が増えるの点などが,原始的(げんしてき)なとくちょうである. |
平均棍
|
へいきんこん
|
後翅が退化して棍棒(こんぼう)状になったもの。飛んでいる間もうごいていて、前翅と関係(かんけい)なくうごかすことができます。体(からだ)の平衡感覚(へいこうかんかく)をかんじる器官と考えられています。 |
変異
|
へんい
|
起原が同じ個体の間でみられる形の違いを、変異とよぶ。
また、個体内で、器官や細胞などでの違いも変異とよぶ。
|
変態
|
へんたい
|
生き物が、その内側で、あとへは戻れないような変化をおこすこと。
一般的に昆虫の場合は、幼生(ようせい)から成体(せいたい)へ転換(てんかん)する過程を変態とよびます。
|
歩肢
|
ほし
|
ムカデやヤスデのなかまには、それぞれの胴節(どうせつ)に歩肢とよばれる歩くための肢(あし)があります。
ムカデのなかまの場合(ばあい)、それぞれの胴節から1対の歩肢がでていますが、ヤスデのなかまの場合、それぞれの胴節から2対の歩肢がでています。
|
目
|
もく
|
分類(ぶんるい)階級(界・門・綱・目・科・属・種)の4番目の階級です。つまりは、科(か)をまとめたもの。 |
蛹化
|
ようか
|
昆虫の幼虫が脱皮して蛹(さなぎ)になること。 |
幼生
|
ようせい
|
動物の発生において、胚と成体の中間に成体とは、形がことなっており、成体とはちがう生活をする時期があるとき、これを幼生という。 |
幼虫
|
ようちゅう
|
昆虫(こんちゅう)やクモ類、多足類などの陸生の節足動物の幼生のこと。 |
齢(令)
|
れい
|
虫の幼虫の時の段階(だんかい)を令数(れいすう)といって、人間の年齢(ねんれい)のようにしてあらわしています。 |