よく言われるのは、「色の派手なキノコは毒がある」、「柄が縦にきれいに裂けないのは毒がある」、「虫の食べた跡のあるキノコには毒がない」、「どんな毒キノコでも塩漬けして毒抜きすれば食べられる」などです。これらはすべて非科学的な迷信です。
日本に産する1500種類を越えるキノコのうち少量食べただけで死ぬような強い毒を持つキノコはごく限られています。注意すべき種類は中毒例の多いツキヨタケやドクツルタケをはじめ50種程度ともいわれています。無毒の種類のほうが多数派なのです。ただ食用に適するかどうかは別問題ですが。
それでも野外で採集したキノコを食用にする場合は十分な安全策をとっていただきたいと思います。食用種かどうか自信のないときは絶対口にしないでください。また、食用種であったとしても古くなったキノコを食べるとお腹をこわします。もったいないからと古くなったマツタケを食べて中毒し、入院された方もいるそうです。
どうしてもキノコを食べたい方は、まず、毒キノコを覚えることから始めるべきです。できるだけ最近出版されたキノコ入門書を購入してください。ほとんどのキノコ入門書には主な毒キノコの特徴が記されています。
★毒キノコについての詳しい記事が毒キノコ・データベースにあります。滋賀大学教育学部の横山和正先生(理科教育講座)の提供されているページです。
本当に怖いのは危険を知らないことではないでしょうか?