第15回奈良教育大学博物館実習成果報告展-現代に生きる○○展-(12/12~1/28) 公開日  :  2025-12-08 09:00

教育資料館

第15回奈良教育大学博物館実習成果報告展-現代に生きる○○展-

 

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はじめに

この展覧会は学芸員を目指す奈良教育大学生が自ら企画し展示したものです。今年で15回を数えます。今回は次の4つのコーナーからなっています。

1 回してひらく小さな世界 ~ガチャガチャの歴史といま~
2 ようこそ!しかけ絵本の街へ
3 現代に生きる茶文化
4 文化財保存のこれまでとこれから

「現代」という時代に、自分たちが意識的にあるいは無意識的に向き合っているテーマを抽出した展覧会と言えます。「現代」は否応なしに私たちを飲み込んでゆきます、時に強引に、時にさりげなく。
これに対し真正面からぶつかることもあれば、うまくいなすこともあるでしょう。いずれにせよ、そこには彼らが鋭く感知した「現代」が浮かび上がってくるはずです。そこをうまく汲み取ってご覧いただければ幸いです。


1 回してひらく小さな世界 ~ガチャガチャの歴史といま~

誰もが一度は回したことのある「ガチャガチャ」。小さなカプセルの中には、何が入っているのか分からないワクワクが詰まっています。
さらに近年ではミニチュア模型やリアルな食品サンプル、さらにはアートや社会問題を題材としたものまで登場し、「コレクション」「偶然性」「小さな世界を手に入れる喜び」
といったガチャガチャ特有の魅力が注目されています。
ガチャガチャの歴史を振り返ると、その内容は時代ごとの社会的背景や流行を反映して多様化しています。初期の単純な玩具から、キャラクター商品、ミニチュア模型、動植物をモチーフにしたリアルフィギュア、
さらにはアート性やユーモアを重視した商品まで、表現の幅は年々広がっています。
本企画では、ガチャガチャの誕生から現在に至るまでの歴史を概観するとともに、直近 4 か月以内に発売された最新のガチャガチャを分類し、
現代のガチャガチャ文化がどのような傾向を示しているのかを明らかにすることを目的とします。そして、ガチャガチャが持つ文化的・社会的意義を再考し、身近な玩具に潜む多様な価値について考えていきます。

                                                                                                                   

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回してひらく小さな世界
~ガチャガチャの歴史といま~

   展示解説

 

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 ワークショップ

下のQRコードを読み取って、入っください。

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2 ようこそ!しかけ絵本の街へ

仕掛け絵本の構成やジャンルごとの特性をテーマとしています。視覚的に楽しめたり触覚を刺激されたりする様々な仕掛けを通じて、来場者が没入できる空間づくりを目指しています。
また、実際に触ることのできる仕掛け絵本も展示することで、児童期のワクワク感や懐かしさを想起できると考えています。
古くは江戸時代からはじまった仕掛け絵本が現代ではどのように展開されているのか、実物に触れて感じてもらえると嬉しいです。 

 

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ようこそ!しかけ絵本の街へ 
     展示解説

  

museum_training_2025_ehon_2  しかけ絵本について解説
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ワークショップ

しかけ絵本の作り方
①作り方 ②台紙

 


3 現代に生きる茶文化

1杯の茶から広がる世界。
茶は味を楽しむだけではなく、人と人とをつなげるのにも重要な役割を担っています。
その歴史は紀元前にまでさかのぼります。そもそも茶とはなんなのでしょうか。
私たちの身の回りの多くの茶は、チャノキという中国西南部及びインド~ベトナムを原産のツバキ科ツバキ属常緑広葉低木を加工した飲み物です。
本展示ではチャノキ由来のものをいくつか紹介します。
また展示の際には、私たちが身近でよく飲んでいる茶の起源をもつ中国、インド、イギリス、日本の4か国に厳選し、セクションごとに特集していきます。
現在世界中で親しまれている茶がどんなもので、どのような歴史をもつのか、視覚や嗅覚を活用しながら展示を楽しむことで、喫茶文化の面白さを感じてもらいたいです。

 

museum_training_2025_chabunka_1    現代に生きる茶文化
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ワークショップ

茶器メーカーでとっておきのMy茶器&お茶を作ってみよう!
チャバコとは?

 


4 文化財保存のこれまでとこれから

本章では「文化財のこれまでとこれから」と題し、4 つの観点から文化財保護の歴史と現在、そして未来についてを考察し、展示しました。
本展示では前半2 つの展示と後半2 つの展示で分かれており、前半は「文化財保護の過去と現在」を、後半は「文化財のこれから」をテーマに構成しています。
まず、前半には文化財保護の歴史を辿ると共に、現在文化財を調査・修理するその手法について、
文化遺産教育専修の学生が実際に文化財と接する際に扱う道具や機器を展示し、
これまでに育まれてきた非破壊・現状維持・可逆的処置の理念を追体験する様子をご覧いただきたいです。
次いで後半には美術課程を専攻する学生が制作した既存の文化財を再解釈し、伝統的な絵画技法による作品制作展示と、これから文化財となり得ると考えたものをそれぞれ展示しました。
まだ文化財と見做されませんが、我々の暮らしの中にある何気ないものも100 年先、1000 年先において継承されれば、2025 年現在の生活の営みを知る手掛かりとなり得ます。
斬新な発想による展示品であるものの、その解釈について納得して頂ける部分も又、大きいと考えています。
本学で展開される「文化財保護」をそれぞれの専門領域にて、今まさに学びつつある学生の追い求める先にある「継承」について、それぞれの考えを展示と結びつけています。
その一場面をご紹介できれば幸いです。

museum_training_2025_bunkazaihozon_1    文化財保存のこれまでとこれから
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ワークショップ

身近なものが展示品に?!
テンプレート

 

展覧会図録

展覧会図録

開催日時

令和7年(2025年)12月12日(金)~令和8年(2026年)1月28日(水)13:30~17:00

※休館日:月・土・日・祝日、年末年始 12月25日(木)~1月4日(日)、1月15日(木)~19日(月)

開催場所

奈良教育大学教育資料館(奈良教育大学構内:近鉄・JR奈良駅から奈良交通市内循環バス「高畑町(奈良教育大学)」下車すぐ)

展覧会に関するお問い合わせ先

奈良教育大学 教育資料館
TEL:0742-27-9297

カテゴリ   :   2025年度 , 企画展
最終更新 : 2026-01-22 14:37