身近な蝶にも謎がある
小長谷 達郎（こながや たつろう）／理科教育講座
地球上に存在するとされる800万種以上の生物のうち、詳しく調べられてきたのはごく一部の種にすぎません。今日の生物学の教科書は限られた生物の研究のうえに成り立っているのです。他方、生物の性質は種ごとに異なり、異なる種や分類群を比較して初めて判明する事実もあります。身近な生物のもつ性質が従来の生物学への挑戦状になることも少なくないのです。
本書では、そのような事例のひとつとして、チョウの精子に関する研究を紹介します。
発行：2022年4月1日
著者：小長谷 達郎（こながや たつろう）
2018年 京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了
博士（理学）
2018年 日本学術振興会 特別研究員（PD）
（受入研究機関：基礎生物学研究所）
2021年 奈良教育大学 准教授