奈良教育大学附属中学校の学舎は、佐保山の西端、「佐保田の丘」と呼ばれる、奈良盆地を一望できる高台に建っています。大小様々な古墳や緑豊かな自然に囲まれた静かな環境の中にあります。
本校は、奈良師範学校附属中学校として、1947年(昭和22年)に生まれ,2017年(平成29年)には、創立70年を迎えた歴史と伝統のある学校です。2004(平成16)年より、ESD(持続可能な未來のための教育)の理念に基づいた学校づくりを推進し、2008(平成20)年からはユネスコスクールにも参加しています。これらの長期にわたる活動実績は、内外からも注目されています。
次の5つは、こうした活動の基礎にある本校の教育目標です。
こうした理念と目標の実現のため日々の授業にICTやアクティブ・ラーニングを取り入れるとともに、人権・平和学習や宿泊行事、奈良めぐり、そして生徒が主体となって進める学校行事や生徒会活動、卒業研究などをとおして新しい時代を生きるための人間力の育成に努めています。
また、本校は、奈良県唯一の「国立大学法人の附属中学校」として、地域におけるモデル的学校でありたいと考えています。そのために、大学や地域の教育委員会と連携・協働しながら、学校現場が抱える教育諸課題の解決に資するための先導的・実験的な取組を開発・実践し、その成果を、毎年開催する教育研究会や研究紀要などの形で内外に発信しています。さらに、教育実習については、質の高い実践的な学修の場となるよう、教育実習プログラムの開発とその改善にも力を入れています。
奈良教育大学附属中学校は、本学教育目標のもと、一人ひとりが持っている無限の可能性を育む教育の実現をめざします。そして、これからも新たな地平を切り開いていく、挑戦的で瑞々しい学校であり続けたいと思います。
学校長 松田 孝史