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間違いやすい似た種の違い

 両生類・爬虫類の仲間は種類が少ないので、見分けるのは易しいように思いますが、 似た種類をじっくり比較して見る機会がなかなか持てないので、見慣れていないうちは 間違って判断してしまうこともあるでしょう。
 身近な種類で見間違いやすい種類を比較して載せてみました。どこが似ていて、 どこが違うのか、じっくり見て下さい。


似た種1)緑色したカエル達

アマとシュレーゲル比較 モリアオとシュレーゲル目の色比較
アマ(左)とシュレーゲル(右)
 アマガエルは口先から目の後方に続く黒っぽい筋模様が特徴的です。鼻先はシュレーゲルの方がとがっています。
モリアオ(左)とシュレーゲル(右)
 シュレーゲルアオガエルとモリアオガエルはよく似ていますが、モリアオガエルの方が大柄なカエルです。比較してみると目の色がモリアオの方が赤みが強いようです。産卵生態などにも違いがあります。
アマガエル
シュレーゲルアオガエル
モリアオガエル

 葉の上などにいる時に緑色をしているカエルです。この3種のうちアマガエルだけがアマガエル科で、後の2種はアオガエル科です。

写真(jpeg,9KB)−シュレーゲル(左)とモリアオ(右)と百円玉
写真(jpeg,13KB)−手のひらのシュレーゲル(左)とモリアオ(右)


似た種2)落葉色したカエル達

アカガエル
ヤマアカガエル
タゴガエル

 いい比較写真が手元にないので、撮影できましたら掲載します。それぞれの解説ページをご覧下さい。
 


似た種3)ぶちぶち模様の田んぼのカエル達

左側の背中に目立つ筋が見られるのがトノサマガエル。
右側のがダルマガエル。同じ田んぼで見つかることもあります。
ダルマガエル
トノサマガエル


似た種4)「いぼがえる」と呼ばれるカエル達

ツチガエル(左)とヌマガエル(右)
 ヌマガエルには目と目をつなぐようにV型の模様が見られる。
ツチガエル(左)とヌマガエル(右)
 ツチガエルの喉元はぶちぶちした感じ。
ツチガエル
ヌマガエル

 「いぼがえる」と呼ばれていますが、触っても疣ができるようなことはありません。奈良周辺では、平地部にはヌマガエルが多く、山間部にはツチガエルが多いようです。


似た種5)渓流や田んぼや池などに棲むカメ達

イシガメ(上)とクサガメ(下)
 イシガメは背面淡色で腹面黒色、クサガメは全体チョコレート色。ただし黒化する個体もあるので注意。
クサガメ(左)とイシガメ(右)
 腹面の甲羅の様子。前足の付け根辺りの甲板の形がかなり違う。
イシガメ
クサガメ

 イシガメは小さい頃に甲羅の後端縁がギザギザになっています。クサガメの小さい頃には甲羅に3本の隆起がはっきりと現れます。しかし、大きくなると甲羅の形状だけでは判断に苦しむこともあるので、他の形質も比べてみましょう。
 クサガメはため池や河川中流から下流にかけて多く、イシガメは上流部に多いようだ。

写真(jpeg,18KB)−顔出す部分の甲羅の隙間。イシガメ(右)の方が狭い傾向がある?・・・。
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