3月20日(木)に奈良市はぐくみセンターにて、「世界の書く文化に触れよう!」を開催しました。
奈良県の外国人住民と日本人住民の方々を対象に、書く文化についてのおしゃべりと、仮名書道の体験を通した交流を楽しむイベントを行いました。イベントには文化的、言語的に多様な住民の方が参加されましたが、日本語を使っての参加が難しい方には、本学の留学生が通訳としてサポートしながら、みんなで以下のような活動を楽しみました。
王亜梅さん(本学修士課程伝統文化教育・国際理解教育専攻M2)
「世界の書く文化に触れよう!」のイベントに参加して、視野が大きく広がる貴重な体験をすることができました。異国の仲間たちとの交流では、参加者の固有の文字のデザインや書き方、そしてその背景にある文化を肌で感じ、単なる筆記以上の深い意味を実感しました。特に、日本独自の仮名書道を皆さんに伝えられたことは、仮名書道を研究している私にとって、とても喜ばしく、私自身の感性も磨かれたと感じています。この経験は国境を越えた相互理解を促しただけでなく、奈良県住民のみなさんが仮名書道への関心をさらに高める大切な一歩となったと思います。
福田実莉(本学修士課程伝統文化教育・国際理解教育専攻M2)
この度、「世界の書く文化にふれよう!」の企画・運営をさせていただきました。
大学で研究している書道の知識・経験を基に、国際交流のきっかけづくりを行えたことをとても嬉しく思います。
世界共通の文化である「書く」ことをテーマとした交流では、参加者が活発に発言し、交流する様子が見られました。世界の書く文化に対し興味・関心を持ち、楽しんでくれていることが分かり、とても嬉しかったです。
仮名書道の体験では、今まで大学・大学院で学んできたことを活かし、参加者に楽しんで貰えるように企画しました。難しいところもありましたが、共に運営した学生や研究生の皆に助けられ、無事終えることができました。楽しい!という言葉をかけて貰えてとても嬉しかったです。
この活動を通して、書道の可能性や異文化交流のアプローチについて考えることもできました。今後も大学院で更なる研究を重ね、貢献していきたいです。
劉垚(本学修士課程伝統文化教育・国際理解教育専攻M2)
「世界の書く文化に触れよう!」のイベントを通して、くじ引きで話題が出され、参加者同士が積極的に話し合いました。文字の形や書き順、使う道具など、一見シンプルなテーマでも、それぞれの文化を思い出しながら話す中で多くの発見がありました。「書く」という行為が文化や歴史と深く関わっていることに気づき、自分と関わる国の知識や自分の考えを共有する楽しさを感じました。また異文化交流への関心も高まりました。
・Thank you so much for those who translated the Japanese into English! Love you lots!!
・Terimakasih banyak atas event yang digelar, sangat bermanfaat
・とても楽しかったです。国が近くても文化が違う、国が遠くても文化が似ているなどいろんなパターンがあることを、書く、を通して知ることができました。
・奈良教育大学の学生さん達が生き生きしていました。こういう活動をもっと広めて欲しいと思いました。楽しかったです。
・自分の特技を通じて語学力を試すことができたのが嬉しかったです。 もっと書道部の部員を巻き込んで参加すれば良かったと思いました。外国の文化に興味を持つ良いきっかけになると感じました。
なお、このイベントは本学修士課程のコア科目「世界の中の奈良」での受講生の発表にヒントを得て大学院生有志が企画・運営し、学部生、留学生の有志が協力して実現したものです。
また開催にあたっては、はぐくみ⽇本語教室、奈良教育⼤学仮名書道研究室、奈良教育⼤学ボランティアサポートオフィス、奈良県教育委員会事務局 ⼈権・地域教育課に多大なご協力をいただきました。お礼申し上げます。
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写真① はぐくみ日本語教室関係者の方や留学生から意見を聞きながら、イベントの内容を決めていきました。
写真② 活動1では参加者同士がそれぞれの「書く文化」について「くじ引き」方式でテーマトークをしました。
写真③ 日本の仮名書道について簡単に説明しました。
写真④ 参加者はみなさん真剣に作品作りに取り組んでいました。
写真⑤ 全員がすてきな作品を完成させることができました。