「日本語教育論」「教職実践演習セレクトセミナー」で「日本語指導が必要な子ども」についての合同授業を行いました(2023年11月10日) 公開日  :  2023-12-07

Nara ISC/ 国際戦略センター(@奈良教育大学)

「日本語教育論」「教職実践演習セレクトセミナー」で「日本語指導が必要な子ども」についての合同授業を行いました(2023年11月10日)

11月10日(金)に学部科目「日本語教育論」「教職実践演習セレクトセミナー」で「日本語指導が必要な子どもとことば」と題した授業を行いました。前半の元奈良県巡回日本語指導の宮谷雪先生の講話では、ご自身の外国人児童としての経験、日本語指導員としての経験を聞くことができました。また、後半は「日本語教育論」受講中の留学生による母語レッスンを通し、新しい言語を学ぶ不安や楽しさを体験しました。

受講生の感想

<宮谷先生の講話>

・違う国で暮らしていくことの不安や、具体的な困りごとなどを知ることができたのが良かったです。
もし自分の担当するクラスに、外国のルーツを持つ生徒がいた時に参考にしようと思いました。

・「外国にルーツのある児童に対して、担任の見方が周りの児童の見方になる」という言葉がとても心に残りました。
来年から私は小学校の先生になる予定ですが、その子に対する、クラスの子どもたちの接し方は、担任の言動にかかっているんだという気持ちを忘れず、学級経営を行っていきたいと思いました。
その子の抱えている困難さやしんどさに寄り添いながら、一緒に頑張っていけるようになりたいです。そして、その子のありのままの良さを教師から、そして子どもたちから伝えられる機会をたくさん設けて、頑張ろうと思えるエネルギーを与えていきたいと思いました。
今日は、本当にありがとうございました!

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<留学生の母語レッスン>

・今回学習した 母語レッスンでは、ドイツ語での簡単な自己紹介について、20分で練習するという内容でした。自分自身は、第二外国語でドイツ語を練習していましたが、2年半触れていない期間があったので、わからなくなっていた部分や不安な部分がたくさんありました。
しかし、20分間内で、練習を積み重ねていく中で、少しずつ簡単な自己紹介をできるようになる過程で、嬉しさであったり、達成感を感じることができました。
経験を通して、海外にルーツがある子や日本語の習得に頑張って取り組んでいる児童にも、このように少しずつ成功体験を積み重ねていけるような手立てや支援を行えるようにしたいと思いました。

・私のグループは中国語でした。中国語は、大学の第二外国語として学んだことがあるのですが、忘れてしまっていることも多かったです。今回も、簡単なフレーズでも、発音するのが難しかったですし、さっきやったのにもう忘れてる、という感じでした。
外国語を学ぶということは、こういうことなんだなと思います。だからこそ、外国にルーツのある子どもたちに日本語指導を行う際にも、この子は外国語を学んでいるんだという気持ちを忘れず、ゆっくりと楽しく一緒に進んでいきたいです。
一方で、中国語は発音が難しいですが、その分うまく言えた時の嬉しさが大きいです。今回、留学生の先生が褒めてくれた時もとても嬉しかったです。だからこそ、その子が、嬉しい!楽しい!頑張ろう!と思える働きかけが、外国語を学ぶ上でとても大切なのだと感じました。

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メキシコ出身の留学生MANZANARES TOVAR Daniel Ivanさんによる
「スペイン語レッスン」の資料

 

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ブルガリア出身のTODOROVA Rositsa Ivanovaさんによる
「ブルガリア語レッスン」

カテゴリ   :   活動レポート
最終更新 : 2023-12-07 12:05