国際交流留学センターは、本学の国際交流戦略「グローバルな視野を備えた教員の養成」に寄与するため「文化多様性教育の実践的、理論的研究」を行うことを役割の一つとしており、
年に1度シンポジウムを開催しています。今年度は「文化的言語的に多様な子どもたちの支援を考える」と題し、文化的言語的に多様な子どもたちの教育に直接携わっていらっしゃる先生方のお話を伺いました。
現場の先生方の経験を通して多文化化する学校のリアルな姿を知ることができ、「グローバルな視野を備えた教員」になるための示唆を得る機会となりました。
オンライン開催ではありましたが、ご参加くださった本学学生、教職員、奈良女子大学学生のみなさま、ありがとうございました。
内容:
話題提供①「日本語指導が必要な子どもたちとは?~奈良市における現状と取り組み~」
植田央子氏(奈良市教育委員会日本語指導コーディネーター)
話題提供②「どうする!?外国ルーツの生徒への学校での支援」
中西利彦氏(奈良市教育委員会学校教育課指導主事)
ディスカッション&質疑応答
参加者:本学学生、教職員、奈良女子大学学生 計39名
参加者のコメント
・ざっくばらんに日本語指導が必要な子どもたちの現状について大学での講義ではあまり聞く機会がなかったのでとても勉強になりました。
グローバル社会と言われる中、そしてコロナ渦の中そういった生徒一人ひとりにどのようにアプローチしていくか考えるきっかけになりました。
・実際の経験をもとに話していただいて分かりやすかったです。授業だけでなく興味のあるものを日本語指導に取り入れていくことが重要なのだと学びました。今年からの教員生活にも活かしていきたいです。
・日本国籍であっても、日本語指導を求める子どもたちが多数いる現状をお聞きし、国籍や見た目などで決めつけず、きめ細やかな指導をする必要があると感じました。
・言語文化の違いの配慮ということは、単純に言葉が通じないということへの配慮が必要だと思っていたが、それだけではなく、そもそもの母国と日本の風土や文化、
宗教などの違いについて十分に配慮しなければいけないということを知れました。
・国際化が進む現代社会の中で教師としてどのような対応を行なっていくかを考えることが必要であり、いろんな人たちとの協力が必要不可欠であると実感いたしました。