岡田 良太さん 公開日  :  2023-02-06

Nara ISC/ 国際戦略センター(@奈良教育大学)

滞在記

a) ここまでの生活を振り返って

 アメリカに着いてから4ヶ月が経過しました。言語の問題も含め、問題なく過ごせています。この4カ月でサッカー部に入ったり、日本に興味を持つ学生とかかわってみたり多くの経験を積むことができました。多くの人とかかわる中でアメリカ人の特徴や日本人の性格を考えさせられることが多くありました。例としてサッカーをしていたときに見つけたものが一つあります。それは失敗をとてもポジティブに捉えていることです。この考え方は日本人にとっても特別なものではありませんが、ミスを叱るという概念が全くないように見えたことに驚き、私も見習わなければならないと感じました。また自分がどうしたいかをはっきり言う人がとても多いと思いました。日本人は良くも悪くも空気を読み相手のしたいことをうかがう傾向がありますが、海外の方を相手にすると、自分の思いを伝えなければ流されるままになります。私も、夜遅くまで大きな音を出してゲームをするルームメイトに注意をするのに初めは抵抗がありましたが、今ではお互いに嫌なことを伝えあい気持ちの良いルームシェアを目指せていると感じます。少し大げさかもしれませんが、相手の気持ちを考えるのが得意な人が多い日本人にとって、異文化理解とは自分の意志を伝えることではないかと思いました。

b) 留学目標の進捗状況

 英検一級レベルの語学力をつけるという目標に対して、まずライティング能力は授業を通して成長をすることができていると感じています。毎月700語程の作文を書き、文構造を学ぶことができました。スピーキング、リスニングに関しては日々のコミュニケーションを通して上達を図りました。春学期からスピーキング、リスニングの授業があるため、更なる上達を目指して頑張ります。

私が履修した教育の授業の一環で、公立学校を見学する機会がありました。そこには私が見たことも経験したこともない授業スタイルがありました。生徒の授業態度があまりにも違ったため全てを取り入れられる訳ではありませんでしたが、日本の教育しか受けたことがなかった私にとってとても貴重な時間を過ごすことができました。

studuabroad6
サッカー部チームメイト


studuabroad7
サッカー部練習場


studuabroad8
部屋からの景色


studuabroad5
CMUのスタジアムにて(football)

帰国報告

留学をしようと思ったきっかけは何ですか。また派遣国(協定大学)を選んだ理由は何ですか。

英語教員に必要だと思う語学力を身に付けるため。語学学校が付属しているから(実際は、語学学校ではなく普通の授業と変わりありませんでした)。

留学までのプロセスを教えてください。(準備を始めた時期や準備した事など)

英語を学ぶという点においては大学で受けていた授業を中心にしていました。さらにオンライン英会話をしていました。TOEFLの勉強は2022年始に初めて、3・4か月続けていました。

 

滞在方法を教えてください。

大学の寮に住んでいました。

現地での授業時間割を教えてください。

月曜日から木曜日まで毎日2コマずつありました。

ある一日のタイムテーブルを教えてください。

時間

内容

7:30

起床、準備、朝ごはん

9:00

授業(70分)

11:30

昼ごはん

15:00

課題

17:00

友達と遊ぶ

18:00

晩ごはん

19:00

自由時間

21:00

部活(115分)

23:00

シャワー

24:00

就寝

 

留学を終えて自分自身で変化したことを教えてください。

日本では当たり前になっていることに多く気づくことができました。例えば日本食のおいしさに感謝するようになり、逆に日本のよくないことをよくしていこうという考えにいたることができました。

 

帰国後の展望を教えてください。

教員採用試験を受験します。

 

帰国報告(自由レポート)

◎自由レポート タイトル:アメリカに影響されて

私は約9か月間アメリカで過ごして、私の中で多くのものが変化しました。そのいくつかを紹介します。

 前期の授業が始まったときに、先生の言っていることもあまりわからずとても不安な時間過ごしていた時に、隣の男の子に助けを求めると優しく教えてくれました。その日だけでなく授業がある日は毎日一緒に課題をする仲になり、さらに授業の一環で学校見学をしなければならないときに、4泊5日でその子の実家に泊めてもらい母校に連れて行ってもらったことがありました。彼だけでなく家族も私に優しくしてくれました。そんな優しさに感謝すると同時に私も日本に来ている留学生を助けたいと思うようになりました。困っている人を助けるという当たり前でも少し難しいと思っていたことが、彼らのおかげで自分の考え方が変わりました。

 また私はサッカー部の一員として活動していました。そこで気づいたことは、他人の失敗を責めずに褒めるということです。他人のせいにしない、他人のチャレンジを受け入れることによって、チームは常にいい雰囲気に包まれていました。日本人には良くも悪くも、悪い点を改善しようとして良い点は褒めることもなく見過ごすということがよくあると思います。逆にアメリカ人には改善する力が足りないと感じました。双方を経験したからこそ、その良さに気づけました。サッカーだけではなく、友達や生徒の挑戦を褒めていこうと思えるようになりました。

 アメリカ留学を経て数えきれない変化が私の中で起こりましたが、もう一つ大切なことに気づくことができました。それは家族の大切さです。私は留学に行くまで、奈良の学校で育ち実家で過ごしてきました。留学先で、それまでは気づけなかった家族のありがたさに気づくことが多くありました。精神的、肉体的、経済的に助けてもらっている家族に恩返しをしようと強く思えるようになったのは、私の中の大きな成長につながりました。

 このように留学を通していくつもの変化が起こりました。これからも日々勉強を続けて変化を恐れず成長していきたいです。

 

留学にかかった費用

留学先: セントラル・ミシガン大学
留学期間:2022年8月~2023年5月
費用総額:約200万円

 

留学期間中にかかった費用総額

月平均の項目別支出額

支出項目

金額($1=130~150 円換算

内訳

授業料等

約 50万円

奈良教育大学に納めた前期後期の合計

宿舎費・ミール代

約 35万円

前期20万後期15万、レートが大きく変わったので差額が出ています。

食費

0~5000円

 

交通費

0円

 

学用品/図書

約2万円

学期初めに購入した教科書代

衣服費

0円

 

通信費

約1000~3000円

 

教養費

0円

 

雑費

0円

 

医療費

0円

保険に加入していたため

旅行等

100万円

フロリダ2週間、サンフランシスコ・ラスベガス1週間、ニューヨーク1週間の三回の合計額

特記事項

宿舎費・ミール代は前期後期に頂いた奨学金4000ドルずつを差し引いた金額です。

渡航前に航空機券代、ビザ申請代、保険加入代など約50万円払っています。

帰国報告会 資料

ファイルのダウンロード PDF
カテゴリ   :   セントラルミシガン大学 , 海外の協定大学
最終更新 : 2023-07-20 17:21