留学生が滋賀県近江八幡市で日本文化学習をしました。
Date2014/01/09
11月8日(金)に、日本語・日本文化研修留学生、教員研修留学生、協定校交換留学生ら短期留学生33名を対象に琵琶湖、近江八幡へ学習旅行を実施しました。
この学習旅行では、日本最大の湖「琵琶湖」の自然と、近江八幡の伝統的な街並みから、日本文化を体験学習しました。
まず、この地域で古くから作られている「水茎焼」の陶芸体験で、一人2つずつ作品を作りました。午後からは小舟にのって水郷めぐりをしながら、俳句を作りました。最後に、ボランティアガイドさんと一緒に近江八幡の古い街並みを散策しました。
当日はいいお天気にめぐまれ、奈良とは一味違う文化を学ぶことができました。
今回の学習旅行について、留学生には俳句の課題が出されました。
【留学生が詠んだ俳句】
川下り 川にも染まる 葦の色 ― オウギョウセン(中国)
船漕いで 五感の魅力 嬉しいね ― アンドレア(ルーマニア)
池の上 私は寝てる 寒い夢 ― カヤ(スロベニア)
寒いけど 景色を見ると 心の火 ― アーロン(ベルギー)
静かさや ひかりに浴びた 我が小舟 ― マルチン(ポーランド)
船風の 静寂の時 魂癒やす ― アルノー(フランス)
青い空 思いに落ちる 寂しいな ― リザ(ドイツ)
秋踏え 路地を散策 迷わけり ― ショウチククン(中国)
紅葉落ち 秋の木漏れ日 孤独の日 ― ドク(ベトナム)
龍の川 ながれながれて 秋感じ ― マルコ(ブラジル)
あきみなも かすかなかぜで さざれなみ ― トゥーリ(エストニア)
とびながら とりはえじきを さがします ― エリック(米国)
ふるびわこ かもパンたべらず みずのおと ― ナディーン(ドイツ)
水面で 流れる落ち葉 君のよう ― ジュヒ(韓国)
おおさぎよ なにをみてるの わたしかな ― ミニ(韓国)
秋の風 口笛の音 純粋だ ― キーナン(米国)
むくどりは とんでいるまに うんこする ― サム(米国)
琵琶湖の上 恋を呼んでる 鳥の声 ― ムティア(インドネシア)
秋晴れに びわ湖の心 わかりけり ― スリコ(アゼルバイジャン)
秋空に 羽ばたく鳥よ 連れていて ― ギタ(インドネシア)
山々や 紅葉振りけり 浮き世かな ― アリン(ルーマニア)
眩しき日 裂け開け栗や 笑顔如 ― コウセイ(中国)
水についに あらわれた 秋の空 ― アリョーナ(ウクライナ)
虎に檻 そっちょくないけん かいほうよ ― アリエル(米国)
水はながれます かもはおよぎます かぜがふきます ― ケイトリン(米国)
夕暮れ 手と手をつないで 二人の町 ― 詠み人知らず(中国)
冬の雪 春を夢見て 長時間 ― 詠み人知らず(フランス)
ふねのぼり みずの音きく びわの色 ― 詠み人知らず(ベトナム)
しがの旅 とてもよかった また今度 ― 詠み人知らず(インド)
水の秋 エルテのみなさん いま試験中 ― 詠み人知らず(ハンガリー)
【参考】https://www.nara-edu.ac.jp/international/
ガイドの案内で近江八幡の歴史を聞く留学生
日韓の文化や教育に関するトークショーを開催しました。
Date2014/01/07
12月11日に、「日本と韓国は近くて近い国」と題したトークショーを開催しました。
これは、本学で取り組んでいる「地域と連携した『学ぶ喜びを知り、自ら学び続ける』教員の養成に向けた持続可能な発展のための教育活性化プロジェクト」の一環として開催されたもので、ACCU(ユネスコ・アジア文化センター)の韓国訪問団員として韓国を訪問した経験がある元奈良市立椿井小学校教諭辻正光氏と、本学外国人研究者ナム・ヒョンスン氏を講師に迎え、「日本人が見た韓国、韓国人が見た日本」をテーマに多文化共生の重要性について参加者と共に考えました。
写真スライドを活用した両氏の分かりやすい説明と、随時出される会場からの質問や韓国人留学生のコメントに、会場は一体となり、韓国の文化や教育事情・学校現場の様子や日本との違い等について理解を深めました。
最後には、日韓関係の未来について両氏からコメントがあり、互いに関心を持ち交流することで絆が生まれ、印象も変わってくるということが実体験に基づいて紹介され、人と人との交流の大切さを参加者と共有しました。
【参考】https://www.nara-edu.ac.jp/ADMIN/SOUMU/25talk_show.pdf
トークショーを進める辻氏(右)とナム氏
附属幼稚園で焼き芋大会を実施しました。
Date2013/12/16
11月29日に、学生が附属幼稚園で焼き芋を作り、園児やその保護者らに振る舞いました。
これは、教職科目「幼児と環境Ⅱ」(岩本廣美教授)の授業の一環として、幼稚園の領域「環境」で扱われる内容を、社会・自然の視点から、具体的事例を通して学ぶことを目的に実施されたもので、自然環境教育センター奈良実習園で収穫したサツマイモと大学構内で集めた落ち葉を使い、学生らが慣れない手つきで焼き上げました。
前週までの授業で、保育観察や保育参加によって園児と交流し、園児一人一人に学生手作りの招待状を渡しており、園児達はこの日を心待ちにしていた様子。学生から焼き芋を受け取ると、早速うれしそうに口いっぱいにほおばっていました。
日頃たき火や焼き芋に触れる機会が少ない学生や園児にとって、貴重な良い経験になりました。
雨の中焼き芋を作る学生
園児と接する学生