サイエンス・スクールin五條2017 理数教育研究センター

理数教育研究センター

サイエンス・スクールin五條2017

8月4日(金)、7 日(月)の予定で、奈良県五條市教育委員会との連携のもと、五條小学校を会場とした「第2回サイエンス・スクールin 五條」を開催しました。
この活動は、理科や数学(算数)の専門家による様々な実験・演習や体験活動を通し、児童・生徒の理科や数学(算数)に関する興味・関心を高める事や現職教員の方々の参加によって普段の学校での実験授業の参考にしてもらうことを目的としています。会場の五條小学校の教室やグラウンドでは、子供たちの真剣なまなざしと歓声に包まれました。
8月7日は、4日の成果を踏まえて実験装置の改良など直前まで準備に万全を尽くしましたが、台風による警報発令のために中止となりました。この日に参加予定の児童・生徒の皆さん、本当に残念でしたがまたの機会に是非、参加してください。
4日午後は、五條市内の小・中学校の先生方の理科実験への様々な課題に対して、指導・助言を中心とした議論を行いました。 また、7日は中止決定後、教育委員会と今回のサイエンススクールの反省会を実施し、教育委員会・大学連携の有意義な時間を持つことができました。
全体を通じて本学の学生たちもサポーターとして参加し、実験助手を務めたり、子供たちへの支援を行ったり、議論に参加したりと活躍し、特に現職教員の方々からは教育現場の実態に即した貴重な助言を頂きました。

  

  

  

過去のサイエンス・スクールin五條

題目:川の水質を汚すものは何か?

講師:藤井智康教授
普段、食事などで出される「みそ汁」「めんつゆ」などを生活排水として河川に流した場合、魚が棲める環境にするためにはどのぐらい希釈が必要であるかを調べました。希釈実験を行い、水質パックテスト(COD:化学的酸素要求量)を行いました。この結果から家庭排水が河川の水質にどれだけ影響を及ぼすか考えました。

  

  

題目:飛べ!ペットボトル・ロケット!

講師:松山豊樹教授
ロケットはどうして飛ぶんだろう?まず、室内用にセッティングしたペットボトル・ ロケットの打ち上げ実験装置で飛行のしくみを学びました。そのあと、自分のペット ボトル・ロケットを一人一人が工夫を凝らして作りました。そして、グランドで大空 めがけて思いっきり打ち上げました。

  

  

題目:不思議な折り紙、たたみかえ六角形で遊ぼう!!

講師:釣井達也特任准教授
たたみかえ六角形は、見た目には表と裏の2つの面があるように見えますが、実は表と裏の区別がない図形です。実際にたたみかえ六角形を作成して遊ぶことで、表と裏の区別のない世界で起こる不思議な現象を体験してもらいました。

  

  

題目:音を見る・クラドニ図形の世界

講師:常田琢准教授
音叉や即製の楽器を使って、ものが音を出す仕組みを体験的に学びました。金属板の 縁をバイオリンの弓で弾くと、甲高い音を発します。板の振動が音を作り出すので す。振動のしかたを調べるため、板に砂を撒いて振動で飛び跳ねさせる「クラドニ図 形」の方法を用いました。砂が描くシンメトリーパターンに見入ってしまいました。