サマースクール2014イン曽爾 理数教育研究センター

理数教育研究センター

サマースクール2014イン曽爾

奈良教育大学理数教育研究センターでは、平成26年8月27日から30日までの4日間、県下山村部にある曽爾小中学校で「サマースクール 2014イン 曽爾」を開催しました。
このサマースクールは、曽爾村との包括連携協力協定に基づいて行われたもので、本学が推進する、優れた教育実践力を持つ理数科に強い教員の養成を目的とした理数教育プログラムに参加する学生や教員が、理科・数学(算数)実験を中心とした特別授業を行いました。小中学校では普段できない実験などを目の当たりにした児童・生徒は、驚きと感動を胸に授業に取り組んでいました。
また、曽爾中学校教員による指導の下での、本学学生による中学生への学力向上支援活動を実施しました。さらに本学家庭科の有志教員・学生も参加し、家庭科の特徴を生かした取組も行われました。加えて、御杖小学校・中学校からも一部参加の試みが行われました。曽爾・御杖両村の児童・生徒の勉学を通した交流の場となりました。 これらは、奈良教育大学及び曽爾村双方における教育・研究の充実につながる有意義な取組であり、連携協力事業として大きな成果をあげるものとなりました。

過去のサマースクール イン 曽爾

開校式

開校式ではまず、曽爾中学校校長山邉先生からお言葉を頂き、引き続き松山センター長、及び、プロジェクト教員からの挨拶がありました。その後、曽爾中学校生徒代表、新理数2回生代表の挨拶の交換が行われました。こうして4日間のサマースクールがスタートしました。

  

  

交流会

新理数2回生が主体となって、曽爾中学校の生徒、教員、大学教員とで交流を深めました。

  

   

教員研修

教員研修:顕微鏡のメンテナンス
講師:奈良教育大学 石田正樹
場所:曽爾小学校理科室
時間:2014年8月27日15:00~16:30
対象:曽爾村立曽爾小学校教員、御杖村立御杖小学校教員(16名)

8月28日(木)および29日(金)の2日間、小学校3~6年生全46名を対象としたサイエンスルーム「水の中の小さな生き物たち」(9:15~11:15)を実施するにあたり、8月27日(水)に、教員研修企画として「顕微鏡メンテナンス」を実施しました。プランクトン観察は、児童にとっては興味の対象となり易いとても良い教材ですが、教師にとっては、顕微鏡を使用することや授業準備、プランクトンの種名が判らないという障壁を伴う教材でもあります。教師側のこうした精神的障壁を完全に取り除くのは難しいですが、その一助とならんことを祈念し、実施しました。メンテナンスに必要な道具は、市販で入手可能な安価なものを選別しました。研修における実際では、曽爾小学校で使用している顕微鏡を参加して頂いた各教員にそれぞれご担当頂き、顕微鏡の各パーツの解体やレンズの清掃法を指導しました。その後、翌日からサイエンスルーム「水の中の小さな生き物たち」で観察する予定のプランクトンサンプルを各教員に実際に観察して頂き、それぞれの先生方からの種名に関する質問に答える形式で研修を行いました。こうすることで先生方の目を慣らした状態で、翌日からの授業実施に臨んで頂く事が可能となりました。

  

  

懇談会

曽爾中学校の校長先生、教頭先生、中学校の先生方全員と大学生との懇談会を行いました。3つのグループに分かれて、各先生から大学生へ向けて経験談や生徒との接し方についてアドバイスを頂き、その後、大学生からの質問に答えて頂きました。

    

学力向上支援 8月28日(木)・29日(金)

最初は、生徒も新理数生も少し緊張気味でしたが、たちまち仲良しになりました。マンツーマン対応で、学ぶこと・教えることの楽しさ・難しさを体験しました。

  

     

ファミリー清掃

曽爾中学生・保護者と一緒に清掃を行いました。

  

   

閉校式

閉校式では曽爾中学校校長山邉先生よりお言葉を頂き、引き続き今回のサマースクールの陣頭指揮をした片岡先生より挨拶がありました。その後、曽爾中学校生徒代表、新理数2回生代表の挨拶の交換が行われました。こうして4日間が無事終了しました。