8月4日(木)に、奈良県五條市教育委員会との連携のもと、牧野小学校を会場とした「第6回サイエンス・スクールin 五條」を開催しました。 この活動は、理科や数学(算数)を専門とする本学教員による様々な実験・演習や体験活動を通し、児童・生徒の理科や数学(算数)に関する興味・関心を高める事や現職教員の方々の参加によって普段の学校での実験授業の参考にしてもらい、授業力の向上を図ることを目的としています。会場の牧野小学校の教室では、子供たちの真剣なまなざしと歓声に包まれました。
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講師:常田 琢教授「クラドニ図形」などの実験を通して、目で見たり指で触れることで物が音を出す仕組みを探っていきました。打ち鳴らす、弓で弾く、スピーカー装置で震わせる、声を響かせる、方法はいろいろですが、物体固有の振動モードと音の高さが結びついているという原理は同じです。道具と体で音を作ることには原始的な喜びがあり、つい夢中になってしまいました。
講師:小川泰朗特任助教15パズルは誰でも一度は遊んだことのあるパズルですが、実は配置によっては決して解くことができません。この講座では、15パズルを「8パズル→3パズル」と小さくして効率的に解く方法と、解けるかどうかの判定があみたくじによって成されることを学んでもらいました。置換群と呼ばれる重要な数学と関係があります。最後におまけとして自分たちでオリジナルの8パズルを作ってもらいました。
講師:小長谷達郎准教授・小長谷遙香研究部員すでに知られているものだけでも、地球上には約100万種もの昆虫がいるといわれています。その中には、蛹のある完全変態類や蛹のない不完全変態類のみならず、翅をまったくもたないグループも含まれています。これらの多様な昆虫はどのような順序で地球上に現れたのでしょうか?前半は生きた昆虫や標本を見比べて、昆虫の歴史を考えてもらいました。後半はカナブンとアオカナブンの行動を観察して、生物を比べることの意味について学びました。
講師:釣井達也研究部員フレクサゴンパズルは、メビウスの帯の原理を応用した数学パズルです。特別な折り方をすることで1面、2面、3面と色々な面が出てきます。本講座では、六角形の形をしたヘキサフレクサゴンと四角形の形をしたテトラフレクサゴンを実際に作り、パズルにチャレンジしてもらいました。最後に、パズルの原理について、簡単な実験を交えて考察を行いました。