奈良教育大学理数教育研究センターでは、平成30年2月27日に曽爾中学校で「ウィンタースクール2018 イン 曽爾」を開催しました。曽爾中学校の生徒に理科・数学を楽しく学んでもらえるよう、新理数1・2・3 回生が協力して工夫を凝らした理科実験・数学実験を行いました。
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開校式ではまず、曽爾中学校山邊校長先生からお言葉を頂き、引き続き藤井センター長より挨拶がありました。その後、曽爾中学校生徒代表、新理数2回生代表の挨拶の交換が行われました。
チョコレートパズルを使って、子どもたちは長方形の型にピッタリはまるような敷き詰め方を考えながら挑戦しました。いくつかの正方形がつながってできたポリオミノの一種であるペントミノという5つの正方形がつながった自分だけのパズルを作成しました。最後には、ペントミノでの長方形の敷き詰め方が何通りあるのか、また、パソコンにその解を短時間で計算させることができることを紹介しました。
僕たちのブースでは図形の対称性について授業を行いました。まず、東京オリンピックと東京パラリンピックのエンブレムを用い、対称についての性質や定義を学習しました。次に、ポリドロンを用いて正多面体を作成し、正多面体に存在する回転対称軸の数や、双対の関係、正多面体の規則性について、実際に活動しながら学習できる授業でした。冬曽爾の授業を通して、身の回りに潜む立体の対称性や、数学的面白さ、不思議さを再確認し、今後の学習に活用してもらえればと思います。
私たちの班では「卵落としプロジェクト」という題材で授業を行いました。限られた材料、時間の中で、ゆで卵を2階から落としても割れないような構造を考える、制作、落下、考察という授業展開。最終的に本番では、練習段階の反省、教員からの指導を踏まえ、落下衝撃を少なくするための工夫が見られる作品が多数ありました。班ごとに工夫して作品を作る、ドキドキしながら卵を落下させるなどと楽しく、盛り上がりました。普段、体験したことのない物づくりを通して、身近な理科の知識を利用する大切さを養うきっかけになればと思います。
閉校式では曽爾中学校森田教頭先生よりお言葉を頂き、引き続き今回のウィンタースクールの陣頭指揮をとった釣井先生より挨拶がありました。その後、曽爾中学校生徒代表、新理数2回生代表の挨拶の交換が行われました。