8月4日(金)に、奈良県五條市教育委員会との連携のもと、五條南小学校を会場とした「第7回サイエンス・スクールin 五條」を開催しました。 この活動は、理科や数学(算数)を専門とする本学教員による様々な実験・演習や体験活動を通し、児童・生徒の理科や数学(算数)に関する興味・関心を高める事や現職教員の方々の参加によって普段の学校での実験授業の参考にしてもらい、授業力の向上を図ることを目的としています。会場の五條南小学校の教室では、子供たちの真剣なまなざしと歓声に包まれました。
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講師:常田 琢教授建築家バックミンスター・フラーの命名による「テンセグリティ」とは、剛体的な構造材と柔軟な張力材を組み合わせた構造原理です。構造材はピンと張ったワイヤのネットワークに組み込まれ、地面や他の構造材と触れていないため、一見すると重力を無視して浮かんでいるように見えます。この講座では、テーブル型・タワー型などのテンセグリティ構造を自分で作り、どこにどんな力がはたらいているかを手で触って感じてもらいました。
講師:小川泰朗特任准教授オランダの芸術家マウリッツ・エッシャーは、数学的な技法を積極的に作品に取り入れ世界的に注目を集めました。本講座では、エッシャーの代表的な技法であるタイリングに潜む数学について学んでもらいました。正方形などの基本的な図形にある規則的な変形を施すことで、ペガサスやトカゲを模した複雑なタイリングが作成できることを体験してもらいました。この規則的な変形は、トポロジー(位相幾何学)に密接に関係します。
講師:松本健嗣特任助教家庭のキッチンにありそうな、アルミ容器と、炭の脱臭剤、食塩とキッチンペーパーを使って、電池を作りました。乾電池を使って、電子オルゴールやLED、豆電球の動作を観察した後に、自作の電池で機器が動くか実験しました。1人1人の電池では機器は動きませんでしたが、班員の電池を重ねて4層にすることで、オルゴールとLEDが動作しました。自作の電池で機器が動いたことに、児童からは驚きや喜びの声が聞こえてきました。