ウィンタースクール2015イン曽爾 理数教育研究センター

理数教育研究センター

ウィンタースクール2015イン曽爾

奈良教育大学理数教育研究センターでは、平成27年3月6日に曽爾中学校で「ウィンタースクール2015 イン 曽爾」を開催しました。曽爾中学校の生徒に理科・数学を楽しく学んでもらえるよう、新理数1・2・4回生が協力して工夫を凝らした理科実験・数学実験を行いました。また、生活の中の科学を学んでもらえるよう、理科を専攻する学生と家庭科を専攻する学生が、身近な材料を用いて実験実習を行いました。

過去のウィンタースクール イン 曽爾

開校式

開校式ではまず、曽爾中学校山邊校長先生からお言葉を頂き、引き続き松山センター長より挨拶がありました。その後、曽爾中学校生徒代表、新理数2回生代表の挨拶の交換が行われました。

    

    

理数ブース

『電球をつくろう』

このブースでは、シャープペンシルの芯を用いて電球を作りました。光った時に生徒たちが“わぁ”と歓声を上げていたのが印象的でした。そして電球が切れる原因を予想し、長持ちさせることを目的に2回目の実験を行いました。どの班も1回目に比べ長く光らせることができ、体験を通して窒素中では寿命が延びることを学んでもらえました。また、1回目に比べ観察、記録がしっかりできていた点に、生徒の成長を感じました。

  

  

『光の不思議~身近な光を観察しよう!~』

私たちの班では分光器を用いて光に関する学習を行いました。「分光」という本授業の学習内容については小中学校で扱われていないものですが、生徒一人ひとりが手作りした分光器で太陽の光や理科室の照明といった身近な光を観察した際には「すごい!」「きれい!」などといった声も上がり、生徒自身が楽しんで活動を行っていた姿が印象的でした。本授業を通し、少しでも理科への関心を深めてもらえていたらと思います。

  

  

『ひらけ!おさかなくん』

今回の『ひらけ!おさかなくん』ではツバスの解剖を行いました。食材としても身近な魚ですが普段なら真っ先に捨ててしまう内臓に焦点を当てて、魚特有の器官やヒトの内臓と比べても共通点が多いことを学んでもらいました。初めは遠巻きに見ているだけの生徒達も段々慣れてくると積極的に参加してくれて、魚の中身について探求し、楽しんでくれました。

  

  

『万華鏡のひみつ』

この授業では、生徒たちに馴染みのある万華鏡について学習しました。万華鏡は、筒の中の鏡の枚数や鏡の配置の仕方が異なれば、見え方は変わります。鏡の枚数、配置の仕方が異なる9種類の万華鏡の模様を見て、それぞれの万華鏡の鏡の枚数、配置の仕方がどうなっているのかを考えるという課題を班に分かれて取り組みました。生徒は様々な種類の万華鏡があることに関心をもち、また、じっくり模様を見て反射の仕方を考え、熱心に解き進めていました。

  

  

全体ブース

理科/家庭科 有志学生が全中学生・全教職員を対象に実施しました。

『講演:サイエンスキッチン―乳化の科学―』

マヨネーズやバター作りを通して、乳化について学ぶ授業を行いました。生徒は、生クリームを撹拌してバターを作る過程で、手ごたえや見た目が変わっていくことに驚いていました。また、マヨネーズを作る実験では、卵と酢と油を混ぜる順番を変えると、それぞれ見た目の全く違うマヨネーズになることにも驚いていました。さらに、これらの調理現象を、模式図や顕微鏡写真で見ることによって、水と油の一方が他方に微細な粒子となって分散する「乳化」について、理解がより深まったと思います。