8月8日(木)に、奈良県五條市教育委員会との連携のもと、五條南小学校を会場とした「サイエンス・スクールin 五條」を開催しました。 この活動は、理科や数学(算数)を専門とする本学教員による様々な実験・演習や体験活動を通し、児童・生徒の理科や数学(算数)に関する興味・関心を高める事や現職教員の方々の参加によって普段の学校での実験授業の参考にしてもらい、授業力の向上を図ることを目的としています。会場の五條南小学校の教室では、子供たちの真剣なまなざしと歓声に包まれました。
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講師:常田 琢教授液体窒素を使って身近なものを凍らせる実験を行いました。−196℃の非常に冷たい寒剤としてよく知られている液体窒素ですが、直接見るのは初めての子どもが多かったようです。発泡スチロール製のカップを通して伝わってくる冷たさや、気化した窒素の中で結露した霧の様子、硬化した輪ゴムがゆっくり柔らかくなってくる感触のように、その場でしか感じられないことがあります。この経験が児童の想像力を広げてくれることを願っています。
講師:上村尚平特任准教授プラスチックやガラスなどの表面に、平行に多数の細かいスリット状の傷がつけられたものを回折格子と呼びます。回折格子を透過(または反射)した光は、干渉によって光の強度が強まる角度が波長によって異なるので、波長ごとに光を分解して観察することができます。この講座では回折格子を用いた簡易的な分光器を作成しました。児童たちは作成した分光器越しに太陽の反射光や蛍光ランプの光を観察し、その様子が全く違うことに気づき、驚きの声を上げていました。
講師:松本健嗣特任助教「目には見えない光」である紫外線がUVレジン液を硬化させる現象をテーマとしました。受講生は、「いくつかの種類の光源から放たれた光のうち、どれがレジンを硬化させるか」の実験や、「プリズムによる分光」の実験を経て、紫外線がUVレジン液を硬化させること、またその原理の概要を学習しました。その後、型紙と粘土、レジン液を用いて、オリジナルのアクセサリー作りに取り組みました。