奈良高校SSP理科 奈良教育大学での実験研修への参加(平成27年2月16日) 理数教育研究センター

理数教育研究センター

平成27年2月16日、奈良高校SSH関連の実験授業「SSP理科 奈良教育大学での実験研修への参加」を、奈良高校SSP理科(生物)の生徒約20名を対象に、石田正樹教授が実施しました。最初にゾウリムシの生殖とそれに伴う核の形態変化に関する授業を行った後、ゾウリムシにおける有性生殖過程や無性生殖過程の核の形態変化を蛍光顕微鏡観察により行いました。実験の内容は、これまでに報告されている無性生殖過程の模式図を検証する実験で、核形態の違いを写真としてデータをとりながら、どのような順番でこのような変化が生じているのかを考えさせる授業です。あらかじめ用意した写真を分類させながら、生徒が順番にデータを取っていきます。この実験結果に関しては、1950年代に模式図が描かれており、一応の答えが存在しますが、現代の技術でこれを検証してみるという内容です。実際には、当時謎とされた核の形態変化を包含していますが、この謎の現象は、生徒が自主的にものを考えて考察をすすめれば、あるいは、追加の実験を加えれば、新しい発見につながる内容です。