東光小学校 教員研修会(平成27年7月31日) 理数教育研究センター

理数教育研究センター

教員研修:火山と噴火、火成岩について
講師:和田穣隆
場所:奈良教育大学教育学部 地学実験室
時間:2015年7月31日 13:30~16:00
対象:精華町立東光小学校教員(14名)

7月31日(金)の午後、東光小学校の教員研修として火山についての講義と、実際の火山噴出物を見て触る実習を行いました。ちょうど昨年来、日本各地で火山が活発化していることがニュース等で頻繁に伝えられており、タイムリーなテーマとなりました。近畿地方には活火山がありません。そのことが子どもたちのみならず、近畿地方の多くの教師が火山についての実感をともなう知識をもてない理由の一つと思われます。火山国日本に住む者として、火山についての知識や意識は欠かせないはずなので、この機会に少しでも火山について理解を深めてもらえればと考え、研修のテーマとしました。
研修の前半では最近の日本の火山噴火の様子、火山の数や定義・形、そして観測態勢について話し、かつて日本全国に大きな影響を及ぼした巨大カルデラ噴火の事例と、それが今後も発生する可能性があることについて説明しました。後半では火成岩・火砕岩・火砕物の標本を手に観察してもらいながら、それぞれの特徴や名称・成因について説明しました。火山弾や軽石、火山灰の実物を手にして、その形・重さなどを実感してもらえたのではないでしょうか。実物を手にした時の実感をもって、授業の時に児童に説明してもらえることを期待しています。