サイエンス・スクールin五條(平成28年8月8日) 理数教育研究センター

理数教育研究センター

8月8日(月)、五條市教育委員会との連携のもと、吉野川河畔、五條小学校をフィールドとした「サイエンス・スクール2016in五條」を開催しました。この活動は、理科の専門家による様々な実験や体験活動を通し、児童生徒の理科に関する興味・関心を高める事を目的とします。

  

題目:川の中の生きものと水質調査
講師:藤井 智康 教授
まず全員に水質調査の手法を説明した後、吉野川でのフィールド調査を行いました。見ただけでは分からない水質を、川の生き物の種類と数から判定し、パックテストを使って簡単な水質検査を行い、この結果から、現在の吉野川の水質環境の評価を行いました。

  

  

題目:シャボン玉のかくれた力
講師:常田 琢 准教授
人間サイズの巨大な石けん膜やシャボン玉を題材として表面張力について学びました。表面張力とは洗剤の作用や物体のぬれやすさを左右する物性で、身近なシャボン玉や水滴の形を決めているのも表面張力の作用です。自分の手で石けん膜にさわってみて、引きのばしたり、切りはりしたり、遊びながら表面張力の性質を体感的に学びました。

  

  

題目:見えないものを観る~霧箱で放射線を観察しよう~
講師:片岡 佐知子 特任准教授
霧箱は、目に見えない放射線を観測するための装置です。霧箱を作成し、自然界に存在する放射線を観察しました(身近にあるものを放射線源として使用します)。観察を通じて、自然放射線や霧箱の原理について学びました。

  

  

題目:マイナス196度の世界
講師:松山 豊樹 教授
マイナス196度の液体窒素を使って様々なものを冷却し、極低温の世界での物の性質を実際に体験しました。リニア・モーターカーの浮上の原理となる超伝導物質の磁気浮上を実際に見てみました。これらを通じて、物質の三態を体験的に学びました。