サイエンスルーム2012 - 奈良教育大学

サイエンスルーム2012 奈良教育大学

奈良教育大学

サイエンスルーム2012

小学生に対して新理数生企画による理科・数学(算数)実験ブースの出展を行うサイエンスルームを実施しました。

『キャンドルマジック』

「水の3つの姿」という単元で水の代わりにろうそくを使って授業を開きました。オリジナルのろうそくを作る過程で液体・気体・固体を確認し、変化の要因である「熱」について気付いてくれました。また、ろうそくが燃え続ける理由は少し難しかったようですが、必死に理解しようとしていました。最後に完成した色とりどりのオリジナルキャンドルを見て、小学生は歓喜の声をあげていました。

  

  

『くだもの電池を作ってみよう!』

教科書で見たり聞いたりしたことはあるけれど、実際に作る機会があまりないくだもの電池で電子オルゴールの音を鳴らしてみました。くだもの電池といえばレモンが一般的ですが、他の果物や野菜(スイカ、トマト、ダイコン)を使っても音は鳴るのか実験で確かめました。実験を通して、「電池」を作るには何が必要なのかを学んでもらい、オルゴールの音の「鳴り方」には果物や野菜の種類や数が関わっていることを実感してもらいました。

  

  

『いとでんわで声のヒミツを知ろう!!』

音と振動の関係を学ぶのは中学生になってからですが、日常の体験から音と振動が関係していることは小学生でも気付いているはずです。その音と振動の関係を帰納的に子どもたちに確認してもらおうと教室を開きました。小学生のほとんどがいとでんわを体験したことがなく、作る段階から子どもたちは楽しんでくれました。また、糸がばねになったもの、糸電話を複数つなげて伝言ゲーム、30mの長い糸電話にもチャレンジしました。

  

  

『さわって感じろ、その心臓!~心臓のつくりとはたらき~』

実物の牛・豚の心臓と、石油ポンプを材料にした実験器具を使って、心臓のつくりとはたらきについて学習しました。実際に心臓を触ってみることで、少し怖がりながらも楽しんで心臓について知ってもらえたのではないかと思います。また、ポンプの実験では、ポンプ内の弁を取り外したものと取り外していないものを比較することで弁の仕組みとはたらきについて調べました。

   

  

教員によるサイエンスルーム

プロジェクト教員が小学生へ講義・実験を行いました。

講演:水の中の小さな生き物たち

講師:奈良教育大学 石田正樹
曽爾小学校の3〜6年生の生徒を対象に、小学5年理科の同名の単元に関わる授業を実施しました。大学より搬入した17台の顕微鏡を用いて、顕微鏡使用法の説明や、奈良公園内鷺池で採集したプランクトンの観察を行いました。顕微鏡使用法においては、スライドグラス大にカットした透明なプラスチック定規を観察させることで、見え方の違いを理解させるような工夫をしました。また、プランクトンは予めどのようなプランクトンが確認されるのかを把握し、さらには培養することで観察される種数が増える様に調整しました。大学生には図鑑を携帯させ、児童が観察している生物の説明ができる様指導しました。また、中学年を考慮して、割れ難いプラスチックのカバーグラスを使用することで、怪我などの事故が起こらない様に注意しました。

  

  

講演:曽爾川の水質と生き物を調べよう

講師:奈良教育大学  藤井智康
曽爾川の水環境について考えるために、実際に川に入り調査をしました。見ただけでは分からない水質を、川の生き物の種類と数から判定しました。また、パックテストを使って簡単な水質検査も行いました。昨年と同じように曽爾川はヘビトンボ、サワガニなどきれいな川にいる生物がたくさんいることがわかり、きれいな川と判定しました。

  

  

講演:知恵の輪をとこう

講師:奈良教育大学  花木良
空間図形を楽しむという観点で、針金と輪ゴムでできた知恵の輪(輪ゴムを外す)にチャレンジしました。簡単な知恵の輪では、すぐにコツをつかんで輪ゴムをどんどん外してしまいました。ちょっと難しい知恵の輪では苦戦をしてしまいました。しかし、諦めることなく、じっくり形をみて集中して考えている姿があり、とても有意義でした。空間認識力や創造力が少しは身に付いたと思います。