10月29日(水)に奈良教育大学情報館にて、サマースクール2008イン曽爾のDCV発表会を行いました。曽爾で行った科学実験について各班15分程度、成果を発表しました。今後の反省点・感想などさまざまな意見交換をし、次回のウィンタースクール曽爾に向けて役立つ貴重な経験をしました。
ナスの皮、ヨモギ、トマト、イチジク。ザクロ、コスモス、タマネギの皮を用いてオリジナルカラーハンカチを作りました。染める時に使用する豆乳、ミョウバンの役割について学び、どんな植物がどんな色になるのか、どんなしぼり方からどんな模様ができるのかを体験しました。
花実により染まり方にばらつきがあったり、予想とは違う色に染まったりしましたが、小学生の児童達はとても喜んでいました。
世界一よく飛ぶ紙飛行機!?の作り方を紹介し、みんなで飛ばしました。小学生はよく飛ぶと言うことで長い距離を飛ぶものだと思っていたようでしたが、私達がこの時間に準備したものは長い時間飛ぶものだったので少しがっかりした子もいたようでした。翌日に違う形の紙飛行機を作り、実際に紙飛行機を飛ばし始めるとよく飛んだのでみんな楽しそうでした。
小学1,2年生には簡単な折り方で完成できるものに変更して授業を行いましたが、思ったよりも早くできたので難しいものにも挑戦しました。上手にできる子がほとんどで反応もよく、素直に楽しんでくれました。
まだ謎に包まれている「カライドサイクル」という、柔らかい立体を厚紙で作りました。カライドサイクルとは、正四面体をつないでつくったリング状の物体で、中心から外側に向かって(あるいは反対向きに)、くるくると回転させることができます。なぜ回るかは数学的に証明されていませんが、中学生には正四面体が偶数なら回り、奇数なら回らないという事を教えました。出来上がり時間に個人差があり、早く出来た子には色塗りをしてもらったりして対応しました。
数学者が考案した「ガードナーの帯」を実際に厚紙で作ってみました。授業に時間をかけすぎたり、時間配分が難しかったが、低学年や作るのが遅い子供には横について手伝うことに徹底したり、早く終わった子供には折り紙で立方体を作っていてもらい、時間が余った時は折りたたみレースを行いました。レースでは全員を6・7人の5チームに分け、奈良教育大生チームを合わせた6チームでトーナメントを行いました。子供達はとても楽しんでいました。
授業ではテキストの穴埋めを行い、炭酸水素ナトリウムの分解反応について学びました。ラムネ作りでは粉を混ぜる際の水加減により粉が固まらなかったり、ベチャベチャになったりと、形や味にばらつきが出てしまいました。しかし大きな失敗も無く無事に成功し、作ったラムネを皆で食べました。子供たちは化学についての興味・関心を持ち質問をどんどんしてくれ、みんな実験そのものを楽しんでくれていました。
過冷却という現象について学び、実際に実験しました。予備実験で、水では試験管使用ならほぼ成功しましたが、ジュースでは若干シャーベット状にはなったが全く成功することはなかった。本番では、初日は成功率が低かったが冷やす時間配分などを工夫したので1日ごとに成功率が上がりました。ただ、ジュースをシャーベットにする事ができなかった事が残念でした。
百発百中の奇跡(軌跡)。楕円の性質を利用した工作をしました。最初、見かけは上手に出来ていたが成功率は30%程度で、壁の付け方や台紙の変更(布→フェルト)など工夫すると成功率が50%程度に上がりました。しかし、失敗の比率が高く二日通して、数学の面白さを完全に伝えることは出来なかった事が残念でした。