チャレンジ!サイエンス2011 - 奈良教育大学

チャレンジ!サイエンス2011 奈良教育大学

奈良教育大学

チャレンジ!サイエンス2011

サマースクール2011では、中学生に対して新理数生企画による科学実験ブースの出展を行うチャレンジ!サイエンスを実施しました。

『The不可能物体~数理で見抜け、 その物体!~』

エッシャーの絵(だまし絵)に関連して、物体の実現可能性(絵に描かれている物体が実現できるかどうか)をラベリングと呼ばれる作業を通して考えてもらいました。そしてラベリングを通じて、不可能物体とは何なのか、不可能物体の何が不可能なのか学んでもらいました。一見数学とは関係ないようにも思えますが、そこには数理(数学)が関係しているということを感じ、またこの分野の研究が最近話題の「3D」と関係していることを知ってもらいました。

  

  

『花火ってどういう仕組み!?』

私たちは花火をテーマにして色について考えました。私たちはどうやって物の色を見ているのか、花火の色ってどうして違うのかを生徒の皆さんにイメージをつかんでもらうために、牛乳で空の色を見る実験、炎色反応の実験を行いました。会話も多く、実験でもきれいな色が見えたので少しは楽しんでもらえたかなと思います。もっとわかりやすく、全員で授業を作れるようにすることを次の課題にしたいです。

  

  

『曽爾山を噴火させよう!』

火山は日本で身近な自然災害の一つでありますが、火山噴火のメカニズムは意外に知られていません。そこで今回は、火山に見立てた炭酸飲料を噴出させる火山噴火のモデル実験を行いました。実際に、盛った土から炭酸飲料が噴き出す様子を観察し、炭酸飲料が噴き出す原理と火山が噴火する原理が実は同じであることを学びました。まだまだ謎の多い火山ですが、今回の実験を通して地学分野に興味をもってもらえればいいなと思います。

  

  

教員によるチャレンジ!サイエンス

プロジェクト教員が中学生へ講義・実験を行いました。

講演:ニワトリの体の仕組み

講師:奈良教育大学 菊地淳一
鶏肉といえば胸肉、ささみ、もも肉。もも肉は牛や豚でも大きいけれど、胸肉が大きいのはトリだけで、それにはトリ特有の理由があります。では「ささみ」はどこの肉でしょう?今回は鶏肉でおなじみのニワトリを解剖することで、鳥がはばたくための仕組みや体の中の構造を学習しました。

  

  

講演:放射線を見てみよう!

講師:奈良教育大学 片岡佐知子
放射線は眼で直接見ることはできませんが、霧箱という装置を使えば、放射線の通った跡を見ることができます。今回は、自分たちで霧箱を組み立てて、マントル(キャンプで使うランタンの芯)からでるアルファ線とよばれる放射線の飛跡を観察しました。