チャレンジ!サイエンス2012 - 奈良教育大学

チャレンジ!サイエンス2012 奈良教育大学

奈良教育大学

チャレンジ!サイエンス2012

中学生に対して新理数生・大学院生企画による科学実験ブースの出展を行うチャレンジ!サイエンスを実施しました。

『Let's think!』

今回のサマースクールでは今までと発想を変えて、生徒と一緒に話し合い、考えを深めることを大切にしながら取り組みました。落下運動や振り子など題材は少し難しかったのですが、学年の枠を超えてたくさんの考えが出てきました。テーマの設定や話し合いの方法など課題は多くあったのですが、これを機に身近なことから自分で「考える」ようになってもらえると嬉しいです。

  

  

『磨け、論理力!~虫食い算で鍛えよう~』

今回は楽しみながら数学の力を鍛えることを目標に、「虫食い算」の問題づくりに挑戦しました。必要な知識は九九やかけ算の筆算だけ。問題を解いて虫食い算や九九の性質を理解してから、まずは一人で、その後グループに分かれ協力して問題づくりに取り組みました。皆、自分で問題をつくる難しさに頭を悩ませながらも数学を楽しめたようです。それぞれが工夫を凝らした面白い問題をつくる事ができていました。

  

  

『カエルくんとナマ子さんのからだの中味をみてみよう』

ヒトと同じ脊索動物であるウシガエルを解剖して中味を観察しました。また、脊髄ガエルの実験をして反射は脳でなく脊髄からの命令で筋肉が動く反応ということを確かめました。 ニセクロナマコを解剖して観察し、棘皮動物の基本的特徴について学びました。ウシガエルとニセクロナマコの中味を比較して、似ているところや違っているところを観察しました。

  

  

『江戸時代からの挑戦状-300年前の数学「和算」で遊ぼう-』

数学の文化にふれる機会を、との思いで取り上げた「さっさ立て」。古文体の文章を読み、江戸時代の人達のように仲間と楽しく問題に挑戦しました。操作しよう、表にしよう、簡単な場合にしよう、きまりを発見した、新しい問題を考えよう……じっくり考える過程で彼らが生み出したアイディアはどれも素晴らしい数学の考えでした。「自分で考え出すのが楽しかった」など和算を通して数学の面白さに改めて気付いた生徒もいたようです。

  

  

教員によるオープニングレクチャー

プロジェクト教員が中学生・保護者・教職員を対象に講義・実験を行いました。

講演:イオンセンサーを作ろう

講師:奈良教育大学 堀田弘樹
銅線やゴムチューブなど身近にあるものを用いて、塩化物イオンセンサーを作製し、食塩水の濃度を測りました。銀線から塩化銀の電極を作り、銅の電極と合わせたあと、食塩水に漬けて、テスターを使って電位差を測りました。舌では分からないくらいの低い濃度の食塩水でも、測定ができることを知りました。原理は難しかったですが、身近なものを使って比較的簡単に、このようなセンサーが作れることを知りました。