チャレンジ!サイエンス2015 - 奈良教育大学

チャレンジ!サイエンス2015 奈良教育大学

奈良教育大学

チャレンジ!サイエンス2015

中学生に対して、新理数生・大学院生企画による科学実験ブースの出展を行うチャレンジ!サイエンスを実施しました。

『カエルの体の中を知ろう!』

身近な生物であるカエルの解剖を行い、観察や実験を通してカエルの体のつくりとはたらきについて学習しました。カエルの体とヒトの体の共通点や相違点を観察させることで、動物は環境に適した形で適応してきたことを理解させ、生物の多様性に目を向けさせることができたのではと思います。またカエルに直接触れさせることで、動物の体の仕組みや生命の不思議さについて体験してもらうことができました。

  

  

『温度差をエネルギーに!』

今回の授業では、ペルチェ素子という白い板を使って電気を作り、チーム対抗の温度差発電対決をしました。熱湯と氷の温度差から実際に電気ができた瞬間には、子どもたちだけでなく、先生方からも驚きの声があがりました。また、各チームでたくさん発電するための方法を模索する活動を通して、みんなで意見を出しあい、試行錯誤する面白さを感じてもらえたのではないでしょうか。

  

  

『ラブリーな野菜と果物の植物学』

野菜や果物の「実」は全て同じ構造をしているのか、それとも異なる構造なのかを、観察によって確かめるという授業を行いました。花のつくりである、子房や花托の形状の違いによって果実にも差異が生まれることを学習しました。最後には今まで学習した内容を応用して、スイカの構造を生徒自身で考えてもらいました。身近な野菜や果物を、生徒達が真剣に観察しながらスケッチをする様子が印象的でした。

  

  

『テストの言い訳を考えよう!』

今回のチャレンジサイエンス数学ブースでは、「平均値と順位」を題材に授業をしました。生徒にとって身近である平均を題材にすることによって、意欲的に考えることができていました。また、「仮定を満たすのはどのような場合があるのだろうか」と主体的に考えている姿が印象的でした。今回の授業によって、生徒が、日常でよく扱う平均についての違った一面を感じることができたのではないでしょうか。

  

  

全体ブース

数学/理科/家庭科 有志学生が全中学生・全教職員・一部保護者を対象に実施しました。

講演:多目的ホールをはかる!

多目的ホールの構造解明を題材にして、様々な視点から物事を観ることの大切さを伝えました。最初に、三角関数を用いて多目的ホールの高さを測定することにチャレンジしました。その後、多目的ホールの形に目を向け、揺れや荷重への強さを知る簡単な実験をしました。また、勾配屋根の特徴や屋根の赤色がもつ意味についても伝え、多目的ホールの構造が持つ特徴について考察を行いました。物理的な側面だけでなく、実際に多目的ホールを作った人たちの思いにも触れました。