高校生のための素粒子サイエンスキャンプ「Belle Plus」(平成21年9月20日?23日) 理数教育研究センター

理数教育研究センター

理数教育研究センターは、平成21年9月20日(日)?23日(水・祝)に高エネルギー加速器研究機構(KEK)、奈良女子大学との共催で、高校生を対象とした素粒子サイエンスキャンプ「Belle Plus(ベルプリュス)」を開催しました。このキャンプは、KEKのBelle実験で実際に行われている最先端の研究活動を高校生に体験してもらうことを目的としたもので、平成18年度より毎年夏に開催しています。 4回目の開催となる今回のキャンプでは、全国から集まった高校生23名がKEKで4日間を過ごしました。
キャンプでは、Belle実験で使用されている粒子測定器や実験データなどを活用した実習として、以下の4つの課題を実施しました。

    • Belleの実験データの中から粒子を探索する研究
    • Belle測定器を用いて宇宙線の降り注ぐ角度を測定する研究
    • 自作したワイヤーチェンバーを用いて宇宙線の降り注ぐ角度を測定する研究
    • Belle実験で観測可能な現象の理論的研究

また、実験を行ってから結論を導くまでの科学的手法のプロセスを体験できるよう、実習を行うだけでなく、実習結果の考察とまとめ、そして、それらを発表する時間を設けています。なお、「Belle Plus」というキャンプ名には、参加する高校生がBelleの一員に加わった気持ちでキャンプを楽しんでほしいという願いを込めています。
本センターの片岡佐知子専任講師が、実行委員としてキャンプの運営やプログラムの考案、実習での指導にあたりました。また、TAとして、2名の学生が参加しました。



集合写真


「Belleの実験データの中から粒子を探索する研究」の課題実習の様子発表準備の様子。


得られた結果について熱く議論している。


発表会の様子。質疑応答では、高校生同士での活発な意見のやりとりもあった。


懇親会の様子。リラックスした雰囲気の中でスタッフと語り合う高校生たち。

<参考>

Belle Plus (ベルプリュス)
Belle実験グループ
Belle II 実験グループ
高エネルギー加速器研究機構