11月10日(水)に奈良教育大学地学実験室にて、サマースクール2010イン曽爾のDCV発表会を行いました。曽爾で行った科学・数学実験について各班15分程度、成果を発表しました。今後の反省点・感想などさまざまな意見交換をし、次回のウィンタースクール2011イン曽爾に向けて役立つ貴重な経験をしました。
私たちは、普段身近にあるものを化学を通して、そのものの成り立ちを体感してもらいたいという目的で、中和反応を利用し缶詰みかんを作る実験をしました。このテーマにした理由は、対象が小学校低学年~高学年と幅が広かったため、あまり難しい手順の実験を避けたこと、誰もが一度は見たことのあるような身近な食品であることがあげられます。子供たちに中和反応について簡単な劇を行い説明したので、実験だけでなく学習面でも意欲的に参加してくれました。
身近にある数学ということで、「知恵の輪」、またそれに関連して「メビウスの輪(帯)」を題材として教室をひらきました。知恵の輪は針金と輪ゴムで作った自作のものを使用しました。「知恵の輪」は数学的対象とみなすと位相幾何学に関連し、中学校では扱わない分野ですが、実際にメビウスの帯を作ったり、知恵の輪を解いたり直したりすることで、数学的思考力や位相的な見方を養ってもらうことを目的としました。実際の教室では、懸命に知恵の輪を解く姿や解けたときの喜んだ顔が印象的でした。
今回は日頃感じることのない大気圧に関する実験を行いました。日頃ストローで飲み物を飲んでいることは、大気圧が関係しているという話をすると驚いている人もいました。ストロー実験の概要を説明した後、職員室前の吹き抜けを利用して実験を行いました。実験では競争したりして楽しんでくれたと思います。今回のDCV発表会では先生からいろんな言葉をいただき、それを受け次回のウインタースクールに向けて頑張りたいと思います。