「サマースクール2017イン曽爾」DCV発表会 - 奈良教育大学

「サマースクール2017イン曽爾」DCV発表会 奈良教育大学

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「サマースクール2017イン曽爾」DCV発表会

10月4日(水)に奈良教育大学地学実験室にて、サマースクール2017イン曽爾のDCV発表会を行いました。曽爾で行った科学・数学実験について、成果を発表しました。今後の反省点・感想などさまざまな意見交換をし、ウィンタースクール2018イン曽爾に向けて役立つ貴重な経験をしました。

鉛筆に電気が溜まる!?鉛筆蓄電池を作ろう!

電池の仕組みについて授業をしました。普段何気なく使っている乾電池やリチウムイオン電池の仕組みを理解してもらうために、生徒にとって身近な木炭や鉛筆を用いた木炭電池と鉛筆蓄電池の実験を行いました。一見難しく思える乾電池やリチウムイオン電池の仕組みも、生徒たちに作ってもらった電池と基本的な仕組みは変わりはないということを学習しました。また、木炭電池と鉛筆蓄電池の違いについて考察し、一次電池と二次電池についても学習しました。

反省・感想

  • 生徒たちが実験に楽しく取り組む姿を見ることができた。
  • 未学習の知識を説明をすることが大変だった。
  • 確実に成功すると思っていた実験を失敗する班がいた。

    

身の回りに潜む多面体って?

私たちは、身の回りに潜んでいる多面体に目を向け、パズルを用いて多面体を作成し、多面体同士の共通点や特徴を考える授業を行いました。今回の授業では、中学生に対して説明するのが難しいと感じた内容を省略してしまった部分があり、授業中、生徒の皆さんに混乱を招いてしまった場面がありました。次回からは説明するには難しいのではないかと感じた内容でもかみ砕いて説明できるように工夫していきたいと思います。多面体を作成したり、クイズに答えるときに、相談・協力しながら活動してくれた姿がとても印象的でした。

反省・感想

  • 難しい内容を省いたことにより、混乱を招いてしまった。
  • 予想よりも多面体作成に時間がかかってしまい、後半の説明の時間が無くなってしまった。
  • 1日目から2日目にかけて授業の構成を考え直したことで、用意していた内容を 全て余裕を持って進めることができた。
  • 生徒に発表させる機会を多く設けたため、生徒の考えを生徒の言葉で聞くことができた。

    

大事なのは(カエルの)見た目じゃなく(カエルの)中身

私たちの身近に生息するカエル(ウシガエル)を用いて解剖を行い、それらの内臓を観察するとともに人とカエル、つまりは脊椎動物における共通点、相違点について考えてもらいました。内臓観察(循環器・呼吸器・消化器・生殖器等ほぼほぼ全ての臓器)に関しては、それぞれの動きや形を観察しつつ、働きなどをスライド等で解説しました。

反省・感想

  • 臓器の働きを解説する際、途中から対象が全体ではなく班毎になってしまった。
  • カエルの麻酔が弱かった。
  • 思うことは多々あるがそれでもおいしく、そして楽しい授業実践だった。

    

どれが早く転がるかな?比べて調べよう!

本授業では、「斜面を転がる物体の速度の関係性」の理解を深めてもらいました。斜面に重さや大きさ、中身の異なる缶を転がした時に、速度の違いはあるのか、速度の違いはどのような要因で生じるのかを様々なものを転がす対照実験を行い学習しました。そして、斜面を転がる缶の中身が缶と同じように回転しているのか、中身は回転していないのかによって速度が異なることを指導しました。

反省・感想

  • 転がす速度に少し差が出てしまった。そして、それを実験の誤差と児童に理解させることができなかった。
  • 事前に様々なものを転がし、その中でも最も納得のいくように転がすものを決めることができた。
  • 児童に実験のつながりから要点を理解させることができなかった。

    

観察博士になっちゃおう!

野菜と果物の花と果実の横断面の観察を通して、なかま分けをする授業を行いました。観察では、スケッチを用いました。みんな真剣そのもので、スケッチをしている最中は教室が静まる場面も多々ありました。授業のまとめでは、みんなに描いてもらったスケッチを使いました。一生懸命きいてくれていて、「野菜や果物は、タネの付き方や花に着目すると、なんとなくなかま分け出来ること」が分かったと思います。また、先生方の応援も厚く、曽爾小学校のみなさんのもつ温かさを感じることができました。

反省・感想

  • 教材が子どもに合うという経験が出来た。
  • 子どもの発言を拾えなかった場面がある。
  • みんな美味しそうに食べていて、教材は身近に転がっているなと改めて思った。
  • 教育実習で得られなかった実践知が新たに得られた。