修士課程(外国人留学生)令和7年4月入学【国際理解教育分野】 - 奈良教育大学

修士課程(外国人留学生)令和7年4月入学【国際理解教育分野】 奈良教育大学

大学基金
大 学
基 金
奈良教育大学基金
資料請求
資 料
請 求
資料請求
研究シーズ集
研 究
シ ー
ズ 集
研究シーズ集
奈良教育大学

修士課程(外国人留学生)令和7年4月入学【国際理解教育分野 複言語教育】

※所属および記事の内容は、作成当時(令和7年度)のものです。

 私は中国天津市出身の留学生です。大学で4年間日本語を専攻し、日本の文化や社会への理解を深めるとともに、言語そのものへの関心も高まりました。さらに、日本での生活や教育を実際に体験することで、視野を広げ、より深く理解したいと考え、日本への留学を決意しました。 

奈良教育大学の修士課程に進学した理由・研究内容

 2年前、私は中国の貧困地域の生徒を支援する財団で活動していました。そこで多くの先生方や生徒たちと出会いました。彼らとの交流の中で「将来、大学を卒業したら何の仕事をしたいの」と聞かれ、私は「日本に留学したい」と答えました。それに対して、「どうして日本に行きたいの」「どうして留学の必要があるのか」「留学をしないで、国内で安定した仕事を探す方が良くないか」という反応が返ってきました。その中には、うらやましがる声もありましたが、留学することが理解できないという声もありました。私は、「なぜ人々の考え方は異なるのか」「どうすればその違いを乗り越えられるのか」という疑問を持ち、それについて考える中で奈良教育大学大学院のウェブサイトを閲覧し、国際理解教育を学ぶことを決めました。

 現在、私は、大学院の課程を通じて、奈良の文化と世界の文化を学ぶと同時に、研究室の先生方のご指導のもと、多言語学習における言語間の関連性について研究を進めています。言語は文化交流の最も基本的な手段であり、異なる言語の関係性を理解することで、さまざまな国の文化への理解も深まると考えています。このことは、中国だけではなく、世界の人々がお互いに理解し合うための一つの方法になると考えました。  

大学院生活と将来のビジョンについて

 今年4月、修士課程に進学し、本格的に大学院での学びと生活をスタートさせました。「世界の中の奈良」や「伝統文化の継承と発展」といった科目を通じて、伝統文化や国際理解教育について深く学んでいます。美術館や博物館、学校などを見学することで、奈良の歴史や文化を実際に肌で感じることができました。また、日本人学生や地域の方々との異文化交流を通じて、日本の文化的価値観や日常の学習・生活スタイルについても理解を深めました。異なる地域の文化を理解し尊重することは、グローバル化が進む現代において欠かせない教育目標であると強く感じています。

 さらに、授業で取り入れられている「グループワーク」を通じて、自らの思考力やチームでの協働力を高める貴重な機会となっています。加えて、留学生向けに行われる学校のさまざまなイベントのおかげで、新しい環境にもスムーズに馴染んでいます。これからの2年間は、自分にとってかけがえのない経験になると思います。

 私の将来の目標は、卒業後に教育に関わる仕事に就き、言語や文化の違いを超えて相互理解を深めることに貢献することです。多様な背景を持つ人々が互いに理解し尊重し合える社会をつくるために、日々努力を続けたいと考えています。そのために、国際理解教育や異文化コミュニケーションの知識をさらに深めるとともに、実践的な教育スキルを身につけ、少しでも人々の理解を助けることを目指しています。