本プログラムを履修することで、奈良の特色である文化遺産を対象としながら、中学校・ 高等学校での教育内容・方法を豊富化できる教員・教育者となることを目指します。
1学年15名
まず、「文化遺産教育プログラム説明会」 に参加していただき、説明により履修の意思が固まったら登録を行います。
なお、2回生後期終了時までにプログラムの必修科目6単位、選択科目6 単位以上を履修していることを、3回生前期展開「地域と文化遺産教育」登録の要件とします。
本プログラム履修の詳細についてはこちらをご確認ください。
持続発展教育の目標のひとつは持続可能性に関する行動の 改革であり、そのためには文化遺産を教材化することで地域を大切に思う心情の育成が必要である。本授業においては、文化遺産を通したESDについて実践事例をもとに学ぶと共に、ESDの視点に基づく文化遺産の教材化を行うことで、ESDへの理解を深め、教材開発力を育成する。
地下に埋もれている人類生活の文化遺産から、ヒトとその文化の発展を考える。考古学の基礎原理とそれに起因する特質を概説する。埋蔵された文化遺産とその研究法の長所と短所を理解し、課題や諸問題を検討する。
文化遺産と埋蔵文化財をとりまく環境のシステム、植生や 環境、生業を調べる花粉・種実・寄生虫卵分析などの環境考古学的分析法を概観し、文化遺産を形づくる材質の概要と その調査法を概説する。また、その問題点も検討する。
我が国の文化遺産にみる材料、技法の多様さを把握した上で、主に東洋の古代絵画に於ける彩色材料について学ぶ。絵画の支持体、着色料等につき、知識のみに終わらない様に、受講生自らが「色見本」を作製する等、実際にそれらを扱う機会を設ける。また形ある文化遺産について、その素材に着目する機会を与えることで、学びの視座を広げる。
ギリシア美術、インド美術の2潮流が東アジア美術に及ぼした影響を横糸とし、中国美術の7世紀までの展開を縦糸として、東端に日本も連なるユーラシアの、民族的・人種的・自然的障碍を超える人間の相互理解の様相を、今日的意義を交えつつ美術・文化遺産に即して学ぶ。
奈良県下や他府県に地域を求め、その地域に即した文化遺産教育を試行する。15コマのうちおおむね7コマ程度をその地域の文化遺産に関する予習や復習・まとめに充て、8コマ程度は夏期休業期間等に集中的に実地で学ぶ。交通費や必要な場合の宿泊費は自費とする。