※所属および記事の内容は、作成当時(令和7年度)のものです。
私が教職大学院への進学を決めたのは、「現場に出る前にもっと学びを深めたい」「今のうちに、さらに挑戦してみたい」という思いからです。
大学では特別支援教育を専攻し、障害のある子どもたちについての理解を深めてきました。実習や学習支援ボランティアなどにも参加し、現場で子どもたちと関わる中で、「障害のある子どもも、ない子どもも、一緒に過ごし、学べる学級をつくりたい」という思いが芽生えました。そのため、教壇に立つ前にもっと学び、現場で役立つ実践力を身につけたいと考えるようになりました。
また、コロナ禍で授業や実習、部活動など、思うように活動ができなかった経験も大きなきっかけとなりました。やりたいことを諦めなければならない場面が多く、「今しかできないことに全力で取り組もう」「後悔のない選択をしよう」と思い、大学院への進学を決めました。
現在は、週3日は大学院で講義を受け、週2日は小学校に出向いて子どもたちと関わる日々を送っています。
学部時代は、免許取得のために必修科目が多く、あらかじめ決められた範囲の中で学ぶことが中心でした。しかし教職大学院では、自分の興味関心や実習・勤務などの実践から見えてきた課題に合わせて、自分自身の学びを深めていくことができます。教育について真剣に語り合える仲間たちと日々交流し、互いに刺激を受けながら成長できる環境があるのも、教職大学院ならではの魅力だと感じています。
授業や課題、研究に追われる日もありますが、意識的に時間をつくって旅に出かけるなど、「自分の目で見ること」を大切にしています。また、英語が得意というわけではありませんが、海外短期留学にも挑戦しようと準備を進めています。視野を広げ、新たな価値観に触れることも、今の学びにきっとつながると感じています。
進学後、「友人たちは就職しているのに、自分はこの道でよかったのかな」と悩んだこともありました。でも、その不安の中で、先生方や仲間たちに支えられながら、自分らしい挑戦や学びを積み重ねることができています。
教職大学院で得られる学びや経験、そこで出会えた人たちは、これから教師として歩んでいく私の大きな支えになると実感しています。
自分のペースで、自分らしい学びを深めたいと思っている方には、教職大学院という選択をぜひ検討してほしいです。きっと、自分自身をよりよく知り、成長できる場になるはずです。