傷害予防塾-ケガ予防に対する児童生徒の主体的な取組み支援- 公開日  :  2017-04-28 08:52

卒業生・修了生
・現職教員の方へ

学校やスポーツ現場でのケガを予防するために重要なことは何か?傷害予防のためのストラテジーは近年、学校安全やスポーツ医学など複数の領域から提案され確立されつつありますが、このストラテジーを系統立てて現場へ伝えるためには、現場で行う1回限りの研修会では困難です。そこで一昨年、「傷害予防プロジェクト」と題した連続公開講座を立ち上げ、昨年からタイトルを「傷害予防塾」へ変更し、今年で3年目を迎えることになりました。 この塾の目的は、スポーツ傷害予防に関する最新の医学的な知見を提供することで、自らの学びを深めたいという教員・指導者のニーズに応え、持続発展可能な学びの場を提供することです。全ての講義を通して重視したポイントは、「何故そうする必要があるのか」という、「根拠=evidence」と、「児童生徒が主体的に傷害予防に取り組むよう、教員・指導者が導くこと」です。

傷害予防塾-ケガ予防に対する児童生徒の主体的な取組み支援-

内容

 学校やスポーツ現場でのケガを予防するために重要なことは何か?傷害予防のためのストラテジーは近年、学校安全やスポーツ医学など複数の領域から提案され確立されつつありますが、このストラテジーを系統立てて現場へ伝えるためには、現場で行う1回限りの研修会では困難です。そこで一昨年、「傷害予防プロジェクト」と題した連続公開講座を立ち上げ、昨年からタイトルを「傷害予防塾」へ変更し、今年で3年目を迎えることになりました。
 この塾の目的は、スポーツ傷害予防に関する最新の医学的な知見を提供することで、自らの学びを深めたいという教員・指導者のニーズに応え、持続発展可能な学びの場を提供することです。全ての講義を通して重視したポイントは、「何故そうする必要があるのか」という、「根拠=evidence」と、「児童生徒が主体的に傷害予防に取り組むよう、教員・指導者が導くこと」です。

なお、内容は以下の通りです。




                          

・第1回「学校園における傷害の現状(発育発達と解剖学的観点から)」(4月25日(火)19:00~20:30)※申込受付は終了しました。
現代の子どもは昔の子どもと比べてケガが多いのでしょうか?-過去40年間の学校・園における傷害状況の経年変化と学校種別の特徴を示し、発育発達と解剖学的観点から、その特徴を分析した結果を示します。

・第2回「ウォームアップを考える」(5月27日(土)14:00~15:30)※申込受付は終了しました。
運動前には一般的にウォームアップを行いますが、スポーツ中のケガを予防しパフォーマンス向上につなげるためのウォームアップはどのような方法が適切なのか、様々なストレッチングの紹介を含めてウォームアッププログラム作成の考え方を示します。

・第3回「学校現場におけるリスクマネジメント」(NEW)(6月14日(水)19:00~20:30)※申込受付は終了しました。
学校現場におけるリスクマネジメントは教員・指導者の安全管理が重要なことはもちろんですが、児童生徒に対する安全教育を効果的に実施し、主体的な安全行動を導くことがより高いレベルの安全環境構築に繋がります。本講義では3つの学校安全のうち、特に身近な生活安全に焦点を当てて話を進め、より効果的なリスクマネジメントについて考えます。

・第4回「熱中症予防戦略」(6月27日(火)19:00~20:30)※申込受付は終了しました。
夏になると毎年のように熱中症に対する注意喚起が行われますが、それでも学校・スポーツ現場では熱中症が発生しています。本講義では熱中症予防と初期対応について、現場における対応を医科学的根拠に基づき示すことで、様々な場面に応用できる考え方を示します。

・第5回「スポーツ中の突然の心停止の原因と対応」(7月18日(火)19:00~20:30)※申込受付は終了しました。
近年はマラソ ンブームですが、愛好者の増加と共にマラソン中の心停止の報告も増加しています。また若年者では胸部への強い衝撃後の心停止が報告されています。本講義で はスポーツ中に起こりやすい突然の心停止の原因について、年齢による特徴を示し、予防と発症時の対応について示します。

・第6回「スポーツ整形外科医から見た、幼小児期の運動遊びとケガ予防」(NEW)(8月1日(火)18:00~19:30)※申込受付は終了しました。
子どもにとって「運動遊び」は単なる遊びでは無く、また単に体力向上にとって有用なだけでもありません。夢中になって身体を動かし遊び込むこと、「プレイフルネス運動遊び」には様々な心理的社会的効果があります。さらに遊びはケガを予防するためにも重要です。この回は、子どもの運動遊びについて、ケガ予防という観点からその効用について考えます。

・夏休み特別編「選手のピークパフォーマンス発揮に必要な心のあり方について」NEW)(8月22日(火)15:00~16:30)※申込受付は終了しました。

スポーツでベストパフォーマンスを発揮するためにメンタル面から準備できることは何か、選手および指導者がぜひ知っておきたいことについて、オリンピックや世界選手権のメダリストからジュニアのトップ選手が実践していることまで、実例を元にわかりやすくかつ具体的に示します。

案内チラシ

・第7回「頭部外傷の病態と初期対応」(9月12日(火)18:00~19:30)※警報により会場が使用できないため中止となりました。
学校現場では特に幼小児期は頭部を受傷することが多い。またスポーツ中にも脳しんとうを起こす選手をよく見かけるが、初期対応を誤ると生命に関わる重要な部位です。本講義では頭部外傷時に頭の中に何が起きているのか、発生時にどう対応すればよいかを示します。

・第8回「ランニング障害と予防」(NEW)(10月5日(木)19:00~20:30)※申込受付は終了しました。
近年はマラソンブームですが、それに伴いランニング障害を抱えるランナーも増えているようです。演者は奈良マラソン救護委員会メディカルチーフを務めていますが、数多くのランナーを治療し、かつ自らもフルマラソン、トライアスロンに選手として出場してきた経験と合わせて、ランニング障害を予防するために重要なポイントについて示します。

・第9回「ストレッチングの考え方と実際(主に下肢・体幹-ランニング・キック動作への対応)」(10月19日(木)19:00~20:30)※申込受付は終了しました。
傷害予防のためのセルフケアで、ストレッチングは最も簡便で広く使われているが、その適応と方法について、自分の現在の状態を把握し実施するためには若干のコツが必要です。本講義では下肢と体幹を中心に、身体の状態の評価と、クールダウンと日常のメンテナンスで行うストレッチングのポイントを示します。

・第10回「ストレッチングの考え方と実際(主に上肢・体幹-スローイング動作への対応)」(11月1日(水)19:00~20:30 ※申込受付は終了しました。
傷害予防のためのセルフケアで、ストレッチングは最も簡便で広く使われているが、その適応と方法について、自分の現在の状態を把握し実施するためには若干のコツが必要です。本講義では、肩甲骨周辺と体幹を中心に、身体の状態の評価と、クールダウンと日常のメンテナンスで行うストレッチングのポイントを示します。

・第11回「マラソン・トライアスロン救護の考え方と実際」(11月21日(火) 19:00~20:30)※申込受付は終了しました。
奈良マラソンやWorld Triathlon Series Yokohama大会などのビッグイベントから小規模な大会まで、オープンフィールドでスポーツイベントを実施する際の救護システム構築には、災害医療の考え方が応用できます。この回では演者が現場で15年以上大会救護に関わってきた経験を元に、実際のシステム構築のコツについて解説します。

・第12回「筋疲労のセルフチェックと対応」(12月21日(木)19:00~20:30)※申込受付は終了しました。
選手の体調管理には体重や起床時心拍数など様々な生理学的指標が用いられるが、筋疲労の状態を客観的に評価することは傷害予防にとって有用です。この回は、大分県サッカー協会医学委員会で10年以上使用されてきたヘルスチェックシートを元にして、身体の疼痛部位に関する圧痛点チェックと、筋柔軟性をペアでチェックする方法を提唱します。このチェックは、選手が自分の身体を自己管理することで、日常のコンディションコントロールに生かし、傷害の早期発見に繋げることを目的とします。

・第13回「ジュニア選手の理解と関わり方」(NEW)(1月17日(水)19:00~20:30)※申込受付は終了しました。

これまで、つまずいた選手がたった一回ゆっくり話せたことでチームに復帰できたことがあります。素直な自分の思いを吐き出せたり「何でチームや監督になじめないのか?」について気づいたりしたことでリセットできたのです。また、選手の理解と関わり方について知ることは選手の意欲を引き出すための極めて有効な方法の一つです。本講義では「ジュニア選手の理解と関わり方」について皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

・第14回「下肢傷害予防トレーニング」(2月7日(水)19:00~20:30)※申込受付は終了しました。
サッカーやバスケットボール、テニス、スキーなど膝関節や足関節の靱帯損傷が多いスポーツにおいて、近年下肢傷害をトレーニングによって積極的に予防する方法が国内外で導入され一定の成果を上げています。本講義ではこの方法について、トレーニングのポイントと、運動部活動への具体的な導入方法を含めて紹介します。

・第15回「ジュニア期(小学生)の食事を考えよう」(3月28日(水)15:00-16:30)※申込受付は終了しました。
ケガの予防にとって重要なことのひとつは、ケガに負けない身体を作ることです。小学生時代は身体を作る基本となる時期ですが、この時期に大切なことについて、附属小学校で栄養教諭として子ども達の給食を支えてきた阪口美香先生に講義を実施していただきます。
                                                               

日時




第1回 4月25日(火) 19:00~20:30※申込受付は終了しました。
第2回 5月27日(土) 14:00~15:30※申込受付は終了しました。
第3回 6月14日(水)19:00~20:30※申込受付は終了しました。
第4回 6月27日(火)19:00~20:30※申込受付は終了しました。
第5回 7月18日(火)19:00~20:30※申込受付は終了しました。
第6回 8月1日(火)18:00~19:30※申込受付は終了しました。

夏休み特別編 8月22日(火)15:00~16:30※申込受付は終了しました。

第7回 9月12日(火) 18:00~19:30※警報により会場が使用できないため中止となりました。

第8回 10月5日(木) 19:00~20:30※申込受付は終了しました。
第9回 10月19日(木) 19:00~20:30※申込受付は終了しました。

第10回 11月1日(水) 19:00~20:30※申込受付は終了しました。

第11回 11月21日(火) 19:00~20:30※申込受付は終了しました。

第12回 12月21日(木) 19:00~20:30※申込受付は終了しました。

第13回 1月17日(水) 19:00~20:30※申込受付は終了しました。

第14回 2月7日(水) 19:00~20:30※申込受付は終了しました。

第15回 3月28日(水)15:00~16:30※申込受付は終了しました。

場所

第1、3~15回 本学図書館ラーニングコモンズ

第2回 本学大講義室

夏休み特別編 本学101教室

対象 大学生~高校生、教員、保育士、スポーツ指導者、一般の方
講師

第1~12、14回 笠次 良爾 本学教授

第13回 竹下 三隆 京都女子大学非常勤講師、京田辺ボーイズメンタルサポーター、元奈良県少年刑務所教育専門官

第15回 阪口 美香 本学附属小学校栄養教諭 管理栄養士

夏休み特別編 岡澤 祥訓 大阪体育大学特任教授、本学名誉教授

受講料/定員

【受講料】

各回 800円(参加費は受講当日受付でお支払いください、学生は無料)

【定員】

第1、3~15回 各20名(先着順)

第2回 180名(先着順)

夏休み特別編 120名(先着順)

申込方法/期間

下記からお申し込みください。

お申し込みフォーム

実施日の前日(大学休日を除く)12時までにお申し込みいただきました場合は資料を準備できますが、当日参加の場合は資料が無い可能性がありますことをご了承ください。

お問い合わせ/
お申込み先

奈良教育大学 企画連携課 国際交流・地域連携担当
〒630-8528奈良市高畑町 電話0742-27-9108 FAX0742-27-9141

最終更新 : 2022-02-28 16:51