【終了】畑で汗を流しませんか 公開日  :  2022-04-18 09:00

卒業生・修了生
・現職教員の方へ

【開催報告】

畑で汗を流しませんか(全7回)の講座を実施しました。

私たちが普段食べるやさいの多くは農薬を用いて作られています。本講座では、自分たちの手で農薬を使わずに夏野菜を育てて食べることと畑や農業、農産物にかかわる様々な事柄を学ぶことを目的として、全7回の畑作業と5回の講義を行いました。

連休が明けた5月11日 (水) に始まった講座では、まずは講座のガイダンスとして半年にわたる作業のあらましと実習園の利用方法などを説明しました。そのあとは早速畑作業に移りました。畑の畝建てなどはすでに実習園の方で準備していましたので、主催者側で準備した苗と受講者が準備した苗の定植を行いました。作物はすぐに成長しますので、育った苗が倒れてしまわないように支柱も同時に建てておきました。

定植の翌月の6月1日 (水) には、今後の栽培技術の基礎として、技術教育講座の箕作准教授の講義「栽培管理の基礎」と「最近の栽培事情」が行われました。講義後は畑に移動して作物の管理を行いました。このひと月で畑には雑草が少し生育しましたので、雑草取りもしてみました。この雑草を放置すると後で大変なことになってしまいます。一方で作物はまだ収穫できるまでには生育していませんでしたが、前年度に定植しておいたジャガイモとタマネギの収穫を行いました。梅の採取もする予定でしたが、今年は実習園の梅にほとんど実っていませんでしたので、残念ながら実施しませんでした。

前回の講座からひと月もたっていませんが、6月22日 (水) に実習園に集合して第三回目の講座として畑作業を行いました。主に生長した作物を支柱に結わえ付ける管理と雑草取り、サツマイモの定植を行いました。

第四回目は、まず大学に集合して本学自然環境教育センターの辻野教授の講義「訪花昆虫は農業の味方」が7月20日 (水) に行われました。訪花昆虫が農業に絶対必要な存在であり、農薬によってそれが危ぶまれている現状が紹介され、受講者は一様に驚いていました。その後は実習園に移動して、早い作物は収穫作業が始まりました。奈良の伝統野菜であるヒモトウガラシがたくさんできて収穫作業が大変な事態になっていました。

第五回目は8月31日 (水) に実習園に集合して畑作業の回でした。さまざまな作物が収穫されるとともに、雑草が繁茂して大変なことになっていました。これまでも雑草取りはしていたのですが、雑草の勢いをそぐことはできなかったようです。

しばらく時間が空いて第六回目は、11月9日 (水) に行いました。まず大学に集合して本学自然環境教育センターの村松特任准教授から講義「自然選択と人為選択: 栽培植物ってナニ?」を行いました。進化という切り口で栽培植物のことを学びました。その後は実習園に移動して畑の収穫と撤収作業を行いました。半年間にわたって育ててきた畑から作物を取り除いて畑を元の状態に戻していきます。取り除いた作物は、実習園内の堆肥置き場に移送して堆肥にしてまた畑に戻す予定です。

本講座の最後は12月7日 (水) に本学学校教育講座の板橋教授と学生による講義「野菜づくりと地域学習」が行われました。大豆に注目して人との関わりや大豆の歴史、大豆料理・加工品の紹介がされました。最後に、すでに畑は撤収して何もない状態ですが、次年度に向けた玉ねぎの定植を行いました。

講座では自分で育てた夏野菜を自分で収穫して食べるという経験をするとともに、畑や農業、農産物にかかわる様々な事柄を学ぶことを通して、安全でおいしい食べ物を得ること難しさや苦労を受講者は知ることができました。全体を通して畑作業では作物の旺盛な生長や次から次へとできる夏野菜と雑草の生命力に驚かされる講座でした。

 

 

 

 

【終了】畑で汗を流しませんか

内容

【目的】

 今日、私たちが摂取する野菜類の多くは農薬などを用いて栽培されています。本講座は、安心して食べることができる無農薬野菜の栽培を行うと共に、畑に関わる様々な事柄についても学ぶことを目的としています。畑で一緒に汗を流してみませんか。

【講座内容】

 野菜の栽培方法を中心に、雑草や病気、奈良の自然、野生生物との関係など、栽培に関する様々な事柄を学びながら、夏野菜などを栽培して収穫します。 

 1人当たり畝幅0.9m×6m程度の畑で、ナスやピーマンなどの夏野菜を栽培します。希望者は、梅や柿を収穫して梅酒や干し柿を作ることもできます。

 ※農作業に適した服装でご来園ください。作業に必要な道具は貸し出しいたします。

 ※熱中症対策グッズをご用意しておりますが、各自でも対策の上お越し下さい。 

【各回の講座内容】

第1回 5月11日(水) ガイダンス
畑作業:苗の定植
第2回 6月1日(水) 講義:「栽培管理の基礎」「最近の栽培事情」
畑作業:作物の管理、サツマイモ定植
その他:梅の採取
第3回 6月22日(水) 畑作業:作物の管理、ジャガイモ掘り
第4回 7月20日(水) 講義:「訪花昆虫は農業の味方」
畑作業:作物の管理、収穫
第5回 8月31日(水) 畑作業:作物の管理、収穫
第6回 11月9日(水) 講義:「自然選択と人為選択:栽培植物ってナニ?」
畑作業:収穫、撤収
第7回 12月7日(水) 講義:「野菜づくりと地域学習」
畑作業:次年度に向けた玉ねぎの定植

※ 新型コロナウイルス感染対策を行っております。ご協力をよろしくお願いいたします。 

※ 今後の新型コロナウイルス感染拡大の状況により、受付済・未受付にかかわらず、講座を中止する可能性があります。 

※ 各回とも13:00~16:30

※ 募集要項はこちらをご覧ください。

日時

令和4年5月11日(水)~ 令和4年12月7日(水)

全7回(詳細は「講座内容」をご覧ください)

※各回とも13:00~16:30

※上記の他、実習園の開園時間中(平日10:00~17:00)は自由に畑作業が可能です。

場所

本学自然環境教育センター奈良実習園 奈良市白毫寺町 TEL 0742-26-1404

および本学高畑キャンパス 奈良市高畑町

対象

一般の方

講師

奈良教育大学 自然環境教育センター 辻野 亮、石田 正樹、村松 大輔

同 技術教育講座 箕作 和彦、同 学校教育講座 板橋 孝幸

受講料/定員

受講料  5,400円(初回参加時にお支払いください)

(作業中のケガなどに備え、傷害保険は各自で必ず加入してください。

定 員  5名 

(ただし、最小催行人数は4名。先着順としますが、応募者数が5名を超えた場合は新規参加者を優先します。また、募集は1家族1名としますが、畑作業等には家族参加も可能です。)

申込方法/期間

申込み方法 下記、申込みフォームよりお申し込みください。

申込フォームはこちら

受付期間:令和4年4月23日(土) 9:00 ~ 5月9日(月)  → 定員に達したため申込みを終了しました

 (お問い合わせは、土日祝日を除く9:00~16:00)

※キャンセルを希望する場合はchiikiまで連絡をしてください。

お問い合わせ/
お申込み先

(問合せ先)

 奈良教育大学 自然環境教育センター事務担当(企画・財務課会計総務係)

(窓口時間) 平日8:30~17:15

 〒630-8528 奈良市高畑町

 電 話 0742-27ー9112

 メール kaikei-service

最終更新 : 2023-04-21 13:07