教育学部では、次の5つの能力を規準に各授業科目の単位認定を行い、必要単位数を取得した者に学位を授与します。
1.現代社会の課題を把握し、教育を構想する力【教育構想力】
現代日本の社会と学校教育に関する幅広い知識をもとに、現代的な教育課題に対応した教育活動を構想することができる
2.子どもの発達と学習を理解する力【子ども理解力】
人間の成長・発達と学習に関する基礎的な知識をもとに、幼児児童生徒の成長・発達を促す教育実践のあり方をイメージすることができる
3.専門的に指導をする力【専門的指導力】
集団と個に対する指導・支援に関する基礎的な知識・技能及び各教科等の内容・教材に関する専門的な知識・技能をもとに、学校現場における適切な指導・支援の方法を計画・実施することができる
4.多様な人とつながる力【コミュニケーション力】
学校関係者(保護者・地域住民・同僚教員・管理職など)に関する基礎的な知識をもとに、幼児児童生徒の教育を巡って適切に関わることができる
5.自らの教職キャリアを切り拓く力【職能成長力】
教員としての使命感と子どもに対する愛情にもとづき、自らの教員としての生き方・あり方を自己決定するとともに、教職をめぐる新たな課題に粘り強く立ち向かいながら、自己実現をはかることができる
教育学部では、「人を育てる」という教職の素晴しさや魅力を感じながら、学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)に掲げた「5つの能力」を身に付けていくことができるように、以下の方針に基づいた教育課程を編成し、実施します。
(1)本学の特色を軸に据えた教育課程
本学の特色である「持続可能な開発のための教育」と、世界遺産をはじめ、数多くの貴重な文化財や豊かな自然に恵まれた奈良の地でこそ得られる学修とを、教育課程編成の軸とします。それにより、「5つの能力」を身に付け、「持続可能な社会の創り手」を育てることのできる教員を養成します。
(2)スコープ(範囲)に関すること
①「学び続ける教員」としての基盤を形成するために、主として「現代社会と学校教育の基礎的理解に関する内容」をもつ授業科目を設定します。
② 専門的知識・技能に裏付けられた教育実践力を育成するために、主として「子ども理解と専門的指導に関する内容」をもつ授業科目を設定します。
③ 「社会人としての教員」に求められる素養を育成するために、主として「教員としての成長に関する内容」をもつ授業科目を設定します。
(3)シーケンス(配列)に関すること
4年間の学修を以下の4つの学修ステージに区分し、学生の学びの道筋に沿った授業科目の系統的な配列を行います。
【導入期】教員を志す者として、主体的な学習者として意識を確立するとともに、教員として学び続けるための方向性を定めるステージです。
【展開期】「教える専門家」としての教員の専門性を身に付けるステージです。
【実践期】教育実習等で教育現場での実践を積み重ねることにより、自己の中に確かな教員像を構築するステージです。
【発展期】学校現場で即戦力として通用するための実践的指導力を身に付けるとともに、教職生活への移行を図るステージです。
① 「現代社会と学校教育の基礎的理解に関する内容」をもつ授業科目は、【導入期】を中心に配列します。
② 「子ども理解と専門的指導に関する内容」をもつ授業科目は、【導入期】においては基本的な知識を、【展開期】においてはより専門的で深い知識・技能を学べるよう配列し、教育実習につなげます。教育実習後の【発展期】においては教育実習での学びや卒業論文のための研究と関連づけられるよう配列します。また、各教科の指導法に関する科目と教科内容に関する科目との内容・方法面での融合・架橋を図ります。
③ 「教員としての成長に関する内容」をもつ授業科目は、4年間を貫いて配列します。同時に、教育課程に定めた授業科目以外の諸活動を含めて、幅広い学修機会の中で「社会人としての教員」に求められる素養を育みます。
④ 「持続可能な開発のための教育」に関する内容についても、4年間を貫いて配列します。
(4)学修方法の在り方
「5つの能力」を身に付け、学生自らが「主体的・対話的で深い学び」を実現できる学修方法を各科目の特質に応じて導入します。
また、学生が教職の素晴しさや魅力を感じ、教職を目指す意欲を高め続けられるようにするために、教育行政の担当者(指導主事など)や学校の管理職・教職員等をゲストスピーカーとして招くことで、教育現場の最新情報を学生に提供します。
(5)評価の在り方
「5つの能力」の向上について、学生自らが学びの軌跡と蓄積を評価するとともに、資質能力基準に基づいた適正な評価及び単位認定を実施します。
教育学部では、学生が豊かな人間性と高い教養を備え、教育の理論と実践に関する能力を有する教員あるいは教育者となるために、卒業までに次の力量を身につけることを求めます。
教育学部では、豊かな人間性と高い教養を備え、教育の理論と実践に関する能力を有する教員あるいは教育者を養成するために、次の観点から教育課程を編成し実施します。
「持続可能な社会づくりの担い手」を育成する教員として、修了までに以下が認められるとともに、所定の単位を修得し、学位研究報告書の審査及び最終試験に合格した学生に学位「教職修士(専門職)」を授与します。
以下の趣旨に基づいて教育課程を体系的に編成し実施します。
(1)教育課程の編成の方針
(2)教育課程における教育・学修方法に関する方針
本学教員は、学校現場における喫緊の教育課題への対応力、及び「持続可能な社会づくりの担い手」を育成できる高度な専門性と実践力を兼ね備えた教員としての資質・能力についての観点や内容を共有し、協働する体制で教育を進めます。また、学生それぞれのこれまでの経験・知識を活かし、互いに学び合う学修環境、支援体制の整備に努めます。
(3)学修成果の評価の方針
全授業科目において、本専攻の理念・目的及びカリキュラム・フレームワークに即した到達目標を定め、到達目標並びに評価の方法をシラバスによって学生と教員で共有し、成績評価を的確かつ厳正に行います。また、その成績評価結果や学生による授業評価結果を点検し、カリキュラムの評価・改善を図ることで教育の質の保証に努めます。
伝統文化の持続発展やその教育、国際理解教育に関わる研究を通し、修了までに以下の資質・能力を身に付けることを求めます。それらを獲得するとともに、所定の単位を修得し、学位論文の審査及び最終試験に合格した学生に学位(修士(教育学))を授与します。
以下の趣旨に基づいて教育課程を体系的に編成し実施します。
(1)教育課程の編成の方針
(2)教育課程における教育・学修方法に関する方針
本学教員は、持続可能な社会そして多文化共生社会の実現に貢献できる人材育成についての観点や内容を共有し、協働する体制で教育を進めます。また、留学生と日本人学生の共修の場として、学生それぞれのこれまでの経験・知識を活かし、互いに学び合う学修環境、支援体制の整備に努めます。
(3)学修成果の評価の方針
全授業科目において、本専攻の理念・目的及びカリキュラム・フレームワークに即した到達目標を定め、到達目標並びに評価の方法をシラバスによって学生と教員で共有し、成績評価を的確かつ厳正に行います。学位論文に関する審査項目を定め、複数名の審査委員を選出し、厳正に審査します。また、その成績評価結果や学生による授業評価結果を点検し、カリキュラムの評価・改善を図ることで教育の質の保証に努めます。
修士課程においては、専門領域に関する研究をもとに、修了までに以下の力量を身に付けることを求めます。これらの力量を獲得するとともに、所定の単位を修得し、学位論文の審査及び最終試験に合格した学生に学位を授与します。
修士課程においては、以下の趣旨に基づいて教育課程を体系的に編成し実施します。
専門職学位課程においては、教育実践に関する研究をもとに、修了までに以下の力量を身に付けることを求めます。これらの力量を獲得するとともに、所定の単位を修得し、学位研究報告書の審査及び最終試験に合格した学生に学位を授与します。
専門職学位課程においては、以下の趣旨に基づいて教育課程を体系的に編成し実施します。
大学院教育学研究科 入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)