[准教授]梶尾 悠史 (KAJIO Yushi)

大学紹介
職名・氏名 [准教授] 梶尾 悠史 (KAJIO Yushi) 
          [准教授]梶尾 悠史
          (KAJIO Yushi)
連絡先 TEL:0742-27-9171
MAIL:kajio
最終学歴 東北大学大学院文学研究科博士後期課程修了(2012年)
博士(文学)
所属 社会科教育講座(哲学・倫理学)
専門分野 フッサール現象学、知覚の哲学、倫理学
主な担当授業
  • 哲学概論(専門科目)
  • 倫理学概論(専門科目)
  • 哲学(専門科目)
  • 倫理学(専門科目)
  • 哲学倫理学研究I~IV(専門科目)
  • 道徳教育の理論と方法(教職科目)
  • 哲学・思想文化研究(大学院)
  • 倫理学・社会思想研究(大学院)
主な業績

〔著書〕

  • 『見ることに言葉はいるのか:ドイツ認識論史への試み』弘前大学出版会、2023年。(共編著)
  • 『倫理学から考える道徳教育:歴史・理論・実践』三恵社、2023年。
  • 『学校教育におけるSDGs・ESDの理論と実践』奈良教育大学ESD書籍編集委員会、2021年。(分担執筆、序章第3節「SDGsが目指す幸福度の向上」、第3章第4節「道徳教育とESD」)
  • 『知っているってどんなこと? -高校倫理と現象学―』奈良教育大学出版会,2016年.
  • 『フッサールの志向性理論――認識論の新地平を拓く』晃洋書房, 2014年.

〔論文〕

  • 「生命倫理教育の現状と課題:中学校「特別の教科 道徳」との関係から」『奈良教育大学紀要』第70巻、第1号、93-102頁、2021年。
  • 「フッサールとブレンターノ:志向・明証・反省」『アルケー』第28号、76-87頁、2020年。
  • 「価値づけ過程モデルに基づく道徳教育の批判と展望:自然と規範の二元論を超えて」『奈良教育大学紀要』第69巻、第1号、63-72頁、2020年。
  • 「「価値明確化」の道徳教育に関する哲学的考察―ヒューム『人間本性論』 第三巻「道徳篇」をてがかりとして-」『奈良教育大学紀要』第67巻,第1号, 105‐115頁,2018年.
  • 「価値と言語 ― 道徳教育における「価値の明確化」の意義」『MORALIA』第24号,48-71頁,2017年.
  • 「真理の希求と異常の忌避 ─ フッサールにおける「正常性」概念をめぐって─」『奈良教育大学紀要』第66巻,第1号,63‐70頁,2017年.
  • 「志向性と歴史性―フッサールにおける志向的意識の歴史内在性―」『奈良教育大学紀要』第65巻,第1号,2016年.
  • 「知覚のなかの解釈」『MORALIA』第22号,61‐79頁,2015年.
  • “The Act of Consciousness in the Artistic Activity: Focus on Husserl’s Theory of Intentionality.” 『東北芸術工科大学 紀要』No. 21, 136-44頁, 2014年.
  • 「脳死への想像力――臓器提供の主体的選択のために」『思索』第46号, 27-49頁, 2013年.
  • 「現象学的内在主義――意味志向と意識の現実」『現象学年報』No. 28, 71-8頁, 2012年.
  • 「知覚と解釈――フッサール現象学における統握理論をめぐって」『東北哲学会年報』No. 26, 1-14頁, 2010年.
  • 「現象主義を超えて――フッサール現象学における直接知覚の存在論」『現象学年報』No. 25, 71-8頁, 2009年.
  • 「苦悩の倫理学――死なないでいることの〈理由〉」『第二十五回 暁烏敏賞入選論文』11-22頁, 2009年.
研究と教育について
  • 「意識は世界とどう繋がっているのか?」この問題について、ドイツの哲学者E. フッサール(1859‐1938)によって提唱された「現象学」という学問的アプローチから考察しています。キャンパスの樹木を見るとき、意識に生じるさまざまな現れがあの樹木の本当の姿であると、どうしてわかるのでしょうか? 「わかりきっている」と言える人は、世間一般から見て物わかりのよい人ですが、哲学の誘いに耳を貸さない彼らを私は分からず屋だと思います。反対に、「わかりっこない」と言い切る人を世間は分からず屋と呼ぶでしょう。けれども哲学から見れば、臆面もなくそう言ってのける人は物わかりがよすぎます。彼らは誘われるまま懐疑主義の深みにはまり込み、かえってそこに安住しているかのようです。私自身は上の問いを真剣に引き受けたうえで、「わかる」と「わからない」の両方の判断を保留しつつ哲学的問題そのものの深淵を直視していきたいと考えています。フッサール自身の研究スタイルもそのようなものだったと思います。
  • 次の二点に留意して教育に携わっていきます。①学生一人ひとりが自分たちの体験や生活感情に即して考えられるように援助する。②各人の実感に即して紡がれた思考を、他者に伝わる言葉で語りだせるよう援助する。哲学にとって基本的な態度は、自身の考えを他者に伝え、互いに納得のいく合意点を目指して粘り強く対話を重ねる姿勢です。現代を生きる私たちに広く求められるこの言語的スキルを、哲学・倫理学などの授業を通して磨き合いましょう。
研究シーズ フッサール現象学の研究:いかにして意識を超えた存在者が意識において現象するのか
E-book 知っているってどんなこと? -高校倫理と現象学-
所属学会
  • 日本哲学会
  • 日本現象学会
  • 東北哲学会
  • 関西哲学会
  • 日本倫理道徳教育学会
カテゴリ   :   社会科教育講座
最終更新 : 2023-04-12 15:17