国際戦略センターシンポジウム

国際戦略センターシンポジウム国際交流・留学

国際交流・留学

国際戦略センターキックオフシンポジウムを開催しました。

　奈良国立大学機構は、国際戦略センターキックオフシンポジウムを、9月28日に奈良女子大学講堂にて開催しました。
　本シンポジウムは、4月1日に、奈良教育大学の「国際交流留学センター」と奈良女子大学の「国際交流センター」を統合した「国際戦略センター（Nara International Strategy Center）」設立を記念して行われたものであり、教職員・学生・市民など約100人が参加しました。

第一部

　第一部においては、本機構の榊裕之理事長より開会の挨拶において、令和4年の法人統合を契機に、国際化においても両大学の国際交流の蓄積を共有しながら推進していくこととなった経緯等が述べられ、吉村雅仁国際戦略センター長からは、学生の留学を促進し、国際交流体験プログラムなど多彩な取組を展開し、様々な国・地域で交流を行う「国際キャンパス奈良」の形成を目指す本機構の国際戦略についての説明がなされました。小林洋介文部科学省高等教育局参事官（国際担当）からは、高等教育の国際化における最新の動きや事例を紹介いただき、大学内の国際化ではなく地域の国際化に貢献できる大学が今後、注目されていくことが強調されました。

第二部　　招聘講演「大学教育と国際化のネクストステージ」

第二部においては、本学と交流の深い海外の教育研究機関から、南京大学黄一丁氏、ストラスブール大学Andrea YOUNG氏、ベトナムに帰国して政府機関で活躍している奈良女子大学の修了生、KIM Oanh 氏、NGUYEN Hang氏を招き、招待講演を実施しました。奈良との文化的共通点などにも触れつつ、海外大学の国際化に関する現状や最新の取組などを共有いただきました。

第三部　パネルディスカッション「今後の奈良国立大学機構の目指すべき国際化とは」

　第三部においては、「今後の奈良国立大学機構の目指すべき国際化とは」について、パネルディスカッションが行われました。まず、パネリストのライス大学の河野淳一郎氏からは、多様なバックグラウンドを持った人と海外で学ぶ・研究することの重要性について自身の経験も踏まえた話をいただきました。続けて、本機構奈良カレッジズ連携推進センターの寺岡伸悟副センター長は、2つの世界遺産を持つ奈良の文化等を海外の方にも学んでもらう機会を地域との連携強化によって増やし、奈良の国際化に貢献したいと述べました。そして、奈良の地でどのような「国際化」が可能か。「国際化」の先にはどのような社会が実現されるのかといった議論もされました。